
Webマーケティングのツール作成エンジニアとして、10年以上活動してきているんですが、体系的にWebマーケティングを学んだという経験はないので、本書を手に取って見ました。
また、Webマーケティングは、1年経てば新しい手法などがどんどん確立されているし、業種、業態、会社、組織によって、まるで感覚もやり方も違ってくることもあります。
そんな時は、本で学んで自分の糧にするをモットーなため、比較的ページ数が少なかった本書で学んでみました。
レビュー
★★★★☆
Webマーケティングの用語は、とにかく難しい英語の頭文字を並べた3文字〜4文字英字が大半です。
EFOやらCRMみたいなヤツですね。
これらの説明と、実際に自分の会社などでWebを使った売り上げ向上の施策でWebマーケティングを利用する時の種別解説がされています。
個人的には、いまだにメールマーケティングって有効なんだと改めてメールの底力を感じました。
また、CRMはツールの名前だと思っていたのが、
Customers Relationship Managementの略で、顧客との関係性を築くマーケテイング手法だと言うことを、恥ずかしながらこの本を通して知ることができました。
セミナーなどで登壇するときに、恥ずかしい思いをしなくてよかったです。
この書籍で学べるポイント
この本の対象者
・Webマーケターを目指す人
・Webマーケター1年未満の人
・Webマーケティングを活用しようと考えている人
・Webマーケティングを体系的に学び直したい人
・異業種からWeb関連業界へ転職する人
Webマーケティングの主要な3フェーズ
1. Web集客
SEOや、SNSなどを活用する手法
2. Web接客
コンバージョンを向上させるための施策
3. リピート促進
顧客をロイヤルカスタマーに育成するためのCRM施策
知っておくべきユーザーの購買行動
AIDMA
Attention(認知) : 知ってもらう
Interest(興味) : 関心を持ってもらう
Desire(欲求) : 欲しいと思ってもらう
Memory(記憶) : 思い出してもらう
Action(行動) : 購買してもらう
AISAS
Attention(認知) : 知ってもらう
Interest(興味) : 関心を持ってもらう
Search(検索) : 欲しいと思ってもらう
Action(行動) : 購買してもらう
Share(共有) : 共有してもらう
※インターネットが普及により、Shareが入ってきた。
SIPS
Symphathize(共感) : 共感してもらう
Identify(確認) : 確認してもらう
Participate(参加) : 参加してもらう
Share & Spread(共有&拡散) : 拡散してもらう
※SNSに特化した施策
集客する4つの方法
1. 広告を出稿する
- 検索連動型広告
- 成果報酬型広告
- ディスプレイ広告
- ビデオ(動画)広告
- その他のインターネット広告
2. 検索結果で上位表示させる
- SEO(検索エンジン最適化)
- コンテンツSEO
3. SNSを活用する
- SNSマーケティング
4. WebPRで認知・拡散させる
- ニュースリリースの活用
ユーザビリティ改善のための分析方法
- ヒューリスティック分析
- 被験者によるユーザビリティテスト
- フォーカス・グループ・インタビュー(FGI)
- オンラインユーザビリティテスト
CRMの具体的手法
- Thank you メール
- バースデーメール
- キャンペーンメール
- ステップメール
- 休眠掘り起こしメール
CRMの分析方法
転換率
購買率などによってグループ分けして、任意のグループの率を向上(転換)させる施策
RF分析
Recency(最終購買日)、FはFrequency(購買頻度)の略。
購入頻度をランク分けして、それぞれに対しての施策を行う。
デシル分析
デシルはラテン語で10/1の意味。
購入率の高い上位グループに対してDMを送付するような施策を行う。
CTB分析
Category(カテゴリ)、Taste(デザインなどのテイスト)、Brand(ブランド)の頭文字。
3つの3つの指標に基づいて顧客を分析する方法。
CPM分析
Customer Portfolio Managementの略。
顧客をポートフォリオに合わせて10パターンに分類し、それぞれのグループに長期に施策を行う手法。
購入サイクル分析
顧客が次回購入までの期間を分析する方法。
セグメンテーション分析
年齢や性別など、顧客の属性や、趣味嗜好などを特徴にグループ分けして特性を把握する手法。
行動トレンド分析
属性ごとに分類された顧客の購買データを割り出して、販促に活用する手法。
クラスター分析
様々な異なる属性を持つユーザーを、同じような傾向(クラスター)グループに分類する手法。
あとがき
一通り、単語を覚えて、その内容を理解すれば、ある程度仕事にはつながるでしょう。
専門家にお願いするときに、こうした単語の羅列で、頭の中がパニックしてしまうのを防ぐことにもなるので、
Webを活用して、売上を上げたいと考えている非エンジニアや、IT苦手な人は、本書を一度でも読んでおくと、未来が明るくなるかもです。
Webマーケティングも、フタを開けてみれば、いわゆる行動心理学の塊なので、知ってみると面白い一面がある場合も多いです。
顧客の謎解き問題のような感覚になれば、まさにゲーミフィケーション的な楽しみ方もできるようになるでしょうね。
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