フリーランスプログラマーの人がプログラミング作業を安く引き受けてはいけない理由

2020/11/04

テクノロジー

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eyecatch プログラミング作業を引き受けると、その作業の多くの割合が、コンサルティングになってしまう、下駄です。 ITが苦手とか、WEBが分からない、という会社からのコーディングや、サイト構築、何かしらの作業を引き受けたときは、 会社の場合は、webマーケティング、個人の場合は、SEO、両方共通する点としては、今どきまたは基本的なUIについての レクチャーを行うことが毎回発生してしまいます。 そうした依頼を受けること自体はありがたいのですが、オーダーする人が色々と知らないが故に、web制作って、アルバイト感覚ぐらいの金額想定で来られるケースが非常に多いので、困っているフリーランスの人も多いのではないかと思い、僕が行っている対応や、値付けなどについてブログにまとめてみました。

打ち合わせ費用を考慮しよう

知り合いや、過去に名刺交換したことがある人から、「これいくらでできる?」という問い合わせから、ほとんどの案件がスタートするんですが、 例えば、あとある企業がデパートでイベントをする際に、「webページを1ページだけ容易したいという内容で、ペライチのランディングページのコーディングをお願いするとしたら、いくらぐらいでできますか?」という問い合わせがあった時に、 1ページの値段というのは、そのページで使用する機能によって様々かわるんですが、基本1ページ5万円ぐらいの値付けにすることが多く、レスポンシブデザイン対応にする場合
スマートフォン表示とPC表示で、2ページ分になるので、+5万円 トップバナーにカルーセル機能を付けて、+5万円 アニメーション機能などをつけて、+5万円 あとは、どのような細かなオーダーかによって値段を追加していくようにしています
そうした案件が急ぎの場合は、こうした値段提示したお見積りを作ってあげて作業が進むのですが、少し先の公開予定の場合に、それまでに散々「打ち合わせ」と称した、会議が発生します。 しかも、期間中かなりの頻度で発生するケースもあります。 正直そうした打ち合わせは、無料と思っているクライアントも多いので、僕の場合は、お打ち合わせ回数単価を決めて、予想される上限回数分事前のお見積りに入れ込むようにしています。 色々なwebサイトのお悩み相談的なことや、公開後のSEOなどについての相談もあり、その後の仕事につながるケースもありますが、基本的にこうした打ち合わせに費用がかかると思ってなくて問い合わせをしてくるケースがほとんどです。 エンジニアって、便利に使えると思ってもらえたら仕事をもらえるからありがたいと思って、そうした与太話に付き合ってしまう傾向がありますが、そうした技術レクチャーもれっきとした仕事ですからね。

トラブルが起こる傾向

いざ、ランディングページのコーディング作業を開始した際に、「仕様確定」というタイミングが無く、表示したいだいたいの内容がかかれた資料(PDFやパワポ、イラレデータなど)が送られてくるのですが、そこには、デザイン仕様が書かれているのもありますが、その資料がそのまま使い物になるケースはほぼありません。 大体は、コーディングしている段階で、サイズやマージンは、画面サイズに応じて変えなければ行けないケースも多いため、レスポンシブ2パターン程度の指定をされたら逆に作業が困難になるだけです。 この辺は、出来上がりのほうが悪く見えないという技術を身につければ、ある程度は解決しますが、言いなりに作っているタイプのエンジニアの人は、ここで時間がたっぷりかかって、あーだこーだのやり取りが発生してしまうようです。 よくトラブルになるケースとしては、仕様がFIXしないまま、「やっぱり、こーしてください」「あーしてください」と言う風にアジャイル的に送られてきた仕様をどんどん変更してくるケースです。 これが一度でも発生するクライアントは、アップデート直前まで、修正対応作業が入る可能性が極めて高いクライアントだと認識しましょう。

安請け合いした結果

確かに、実際にwebを作ってみたらあーしたい、こーしたいという要望が生まれてくる気持ちもよくわかりますが、仕事でお付き合いしている以上、そうした変更に対しては、作業工数がプラスされていくという事を理解してもらわないと、コーダーの人がサービス残業している状態になります。 最初に見積もった額以上はいかないから、一度開始したオーダーは、要望無制限という状態は避けて、「これは追加になります」という感覚をコーダー自体が持つようにしましょう。 もともと安く引き受けてしまった案件でも、こうした無茶振りは発生するし、頻繁に電話やチャットが飛んでくるクライアントは、ザラにあります。 そもそもの、エンジニアの作業を安く受ける会社もあり、「webページの構築無料、月額5千円から」というホームページ制作の安売り会社などを、民法ラジオのCMなどで耳にすることがありますが、 こうしたサービスを基準にされる事も多く、しっかりとエンジニアとしての価値を工数または作業内容に反映した金額でうけなければ、クライアントは、安く使えるという認識でしかなくなるし、なによりそのクライアントが他のエンジニアに依頼する時の基準は、一番安価なエンジニアに合わせられてしまうという実態を考えると、それらを引き下げる側に加担してはいけないという事も認識しましょう。

プログラミングの値付けについて

ランサーズやクラウドワークスと言った、IT作業のクラウドサービスを使うと、仕事内容と金額が最初に固定されて(しかもかなり安価な上にマージンを取られる構造)しまうので、追加費用が発生しずらいという事もよくあります。 話し合いをして値付けをするケースもよくありますが、成果物に対しての値付け、または、予算が限られているというクライアントの意向で進むケースも多いため、 過去に10万円程度で、WEBサービスを開発したこともありましたが、これからWEBサイトやシステムを使って、ビジネスをして行こうと言う場合、それ相応のコストが掛かることは当たり前という認識が欠乏しているので、それ以後付き合っていくと、エンジニアが苦労して、利益だけ言い出しっぺのクライアントが取る形になりがちです。 ボクは個人的に、ビジネス基盤になるwebサービスは、戸建ての家を一見建てるぐらいの価値はあると考えています。 ビジネスで利益を得ようとする人でそこまでのコストを考えていない人は、そもそもそのサービスを作ってあげても、まともに運用せずにすぐに辞めてしまうタイプなので、長く付き合うことはしない方がいいでしょう。 いわゆる、本気度をコスト感で見極めるというのも、エンジニアの非常に重要なスキルにしなければいけませんね。 プログラミングの値付けについては、そういう価値観をしっかりと持って、クライアントに提示し、納得してもらうという事も重要なんですね。

webサービス開発の値付け

ちなみに、webサービスを作る際には、サービスを作るプログラミングだけでなく、ドメインなどを管理するネットワーク技術、サーバーを管理するインフラ技術、UIをよくするフロントデザイン、システム構築のプログラミングという、これだけの専門職を採用して、金を生むサービスソフトウェアを構築することを考えると、技術者4名ほどのコストって年間どのくらいかかるのでしょうか? ちなみに、ボクは1人会社でこれらを一人でこなしてしまうので、金額を出す時に、「高い」と言う風に思われることが多いですが、多くの企業でこうした開発員を採用する時に、「ネットワークエンジニア」と「プログラマー」という最低2名体制にするケースを考えると、最近のトレンドでは、優秀なエンジニアは、100万〜150万ぐらいの単価が月額でかかるので、MAXで考えると、月額300万というコストが発生してしましいます。 少しだけ、実際を考慮すると、人月100万の優秀なSESを登用したとして、サービス開発まで6ヶ月のプロジェクトで考えた時に、
200万円×6ヶ月=1200万円
というシステムコストが容易に計算できます。 これが基本として考えた時に、同じサービスをいくらで作ってくれるかというオーダーをされた時に、1000万円と聴くと安いと思うクライアントもいるかもしれないですね。 でも、ITがわからない人は、100万円と言っても、「高い」という判断をする人がほとんどなので、必ず上記の値付け説明が必要になります。 ただ単にシステムは高いという状態で捉えられるのはよろしくないので、そもそも、いくらぐらいの売上を見込んでいるのかという事を聞き返してみましょう。 年間億単位レベルで考えているのであれば、半額で作って、レベニューシェアするような提案もできるし、月に100万もいかない売上感覚で考えているのであれば、安価に開発できる提案をしなければいけないのですが、お寒いシステムを作るって、エンジニアに何のプラスにもならないので、ヤル気の低い人は正直相手にしない方がいいというのが、個人的な経験による考えです。 少し冷たく聞こえますが、大工さんがお金がない人に安く家を建ててあげるのって、ボランティア感が強いというのと同じ理屈ですね。

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