やりたくない事を100%楽しむことができる、下駄です。
最近僕の周辺で将来の就職に対して悩んでいる若者の話を聞いて、初老の僕が感じた老婆心的な話ですが、
みんな将来自分がやりたいという夢を持っていて、今現在色々と勉強しているという状態。
この点は、将来やりたいことが見つかっていないという人よりは前進していて、良いように思えるのだが、それらの人がみんな思い悩んでいるという点が共通していて、もがき苦しんでいる点で、狭い視線を少し広げればいいのにな・・・と思ってしまいました。
大学受験を控える息子の話
これは僕の息子の話ですが、今年大学受験を控えていて、高校3年間は、いい大学を受けたいという思いで、センター試験に挑戦するために推薦を蹴って、それに内申書が関係なくなったので、部活もせずに3年間取り組んできました。
そして、夏過ぎ辺りから、なんだか学校を休むようになり、おそらく将来に対する不安から少し心の中が不安定になってしまったようです。
親としては、何かをしなさいという事は一切言わないようにしているつもりなんですが、まだ自分の行動に自身もなく、多少は言われたほうが良かったのかな・・・とも思えたんですが、
受験を一生懸命がんばる傍ら、大好きな楽器演奏をしている時の顔は生き生きしています。
もちろん、芸術系の大学を受験してみたらどうかと話をしたことはあるが、そういう大学は、幼少期から音楽一筋で学んできた人ですら狭き門の世界なので、とてもこれからでは間に合わないといっていた中、とある大学に音楽関係の学部があることを見つけ、それが自宅から非常に近い場所にあることも関係して、最近では前向きに考え始めたワケです。
自分がやりたいと考えることの壁にぶつかった時に、心の病になってしまう人の気持は分からなくもないですが、これは逆に「やりたくない」、「そうはなりたくない」と強く考えていて、その方向に自分が向かっていると感じてしまうことからそうなるのだという事が息子の経験からよく理解できました。
転職をするデザイナー女性の話
これはとあるマッチングアプリで知り合った女性で、うちの会社でとあるゲーム制作を企画していて、それに該当するデザイナーを探している時に知り合った人なんですが、
特に採用面談という事ではなく、気軽に情報交換をする程度の話をする機会があり、聞いた内容ですが、
4ヶ月ほど前に、前に努めていた会社に将来性が見いだせなくなり、思い切って退職をして、今現在は、再就職活動を行っているという状況で、ここ何ヶ月か色々な会社に履歴書を送付しては、書類審査で落とされるという状況に嫌気がさしているのだそうです。
もはや何社に書類を送ったのかもわからない状態なのだそうで、ごくたま〜に、面接までたどりつける会社もありますが、実際に面接をしにその会社に行ってみると、なんともイメージと違っていたり、出向することがメインの会社であったりして、内定をもらえたとしても行きたくもないと判断してしまうことが多かったそうです。
結果、今現在どこにも就職ができておらず、いま時点での見込みも無く、転職するということに非常に思い悩んでいる状態なのだそうです。
本人としては、デザインを主とした仕事につきたく、前職で培った動画編集というスキルも生かして、今どき活躍できる仕事をさがしているのだそうですが、今現在はwebに関するスキルが何もないため、勉強をしないといけないという切迫感があるようです。
彼女の場合は、転職エージェントに登録して、それのみで進めているという点が、かなり不利な状況であると感じたので、自分と同じタイプのスキルの人が行わない転職方法を模索することを提案してみました。
例えば、転職エージェントを使わずに、気に入った企業のwebサイトにある採用ページに直接応募をするとか、wantedlyやfacebookで、ツバを付けている企業の採用担当と繋がりに行く事で、通常の母集団ではない採用判定をしてもらい、書類で埋もれるという状態を回避するのも一つの手だと考えられます。
でも、そもそも、今どきは、adobeソフトは使えるけどwebスキルが皆無という人は仕事がかなり限られてしまうので、今をしっかりと勉強できる期間と考えても良さそうですね。
大学を休学している学生の話
プログラミング学習をスクールに通いながらやっている、エンジニア志望の学生さんですが、周囲の友人で学生企業している人が何人かいて、それに感化されて、将来性を感じるプログラミングの勉強を始めたのだそうです。
現在HTMLとcssの過程を追えて、REACTを勉強中との事でしたが、知り合いから、webページのペライチを作って欲しいという依頼を受けて、実際に作業をしていたんだけど、サーバーアップでパーミッション権限の意味が分からなかったり、意味不明なエラー文言でニッチモサッチモいかなくなっている状態で、ヘルプメッセージが、僕のチャットに飛んできたという事でした。
そんな彼は、フロントデザイナー志望で、大学を卒業したら(または、そのまま大学を退学する可能性も・・・)、フリーランスとしてやっていきたいのだそうです。
まだ在学中なので、企業インターンに申し込んで、そこで現場体験をしてスキルを上げることも想定していて、将来的なスケジュールはバッチリのように見えますが、
エンジニアとしての将来像として、サーバーもわからないフロントデザイナーでフリーランスをするというのは、今どきのネットで受ける案件の限られた作業しか対応できないので、仕事のボリュームが一気にシュリンクしてしまうだろうと考えられます。
少なくてもエンジニアという職業を選ぶのであれば、フロントコーディングをやりたいけどサーバーはやりたくない(または苦手)という人は多いのも事実ですが、人ができないことをできるという、スキルを身に着けたほうがいいという事を提案しておきました。
自分の将来像が変わっていしまうのが、嫌なのを顔の表情を見ていて非常に分かりやすい彼だったのですが、実際にプロである僕の助言を聞いて作業が進行した事も考えて、それがいかに重要であるかは理解できたようです。
そして同時に将来構想が、少し暗くなってきたようですが、年齢的に焦りすぎている感じもかなりするので、ここはひとつ放っておくことにしました。
まとめ
こうして、ここ一週間で3人もの悩める若者の話を聞いて、改めて感じたことは、自分の将来をしっかり考えることは重要だけど、この3人に共通している点として、「やりたくないこと」リストが、やりたくないではなくて、「やることができない」となっている点に本人が気がついていないということでした。
社会人としては、何でも満辺にできて当たり前のことも、何もできないという状況は、非常に不利になることの方が多く、それをできないがために、やりたくないと逃げているので、折角のチャンスをたくさん目の前から逃してしまうという状況はありますよね。
これの簡単な解決方法は、勉強中は苦手意識を無くして、何でもトライするという好奇心を鍛えるほうが、将来的な自分の方向性が無限大になるのではないかと、初老のおっさんが考えさせられました。
若者よ、大志を抱け!
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