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汗水垂らして頑張っている姿は非常にかっこよくもあり、美しくもあります。
自分が汗ひとつかいていないのに、横の人が汗かきながら作業をしていると、普通の人であれば申し訳ない気持ちになることすらあります。
日本人は汗をかいて仕事をする姿をポジティブに捉える人種なのかもしれません。
一昔前は3K(キツイ、汚い、危険)として、汗をかいて仕事をするのが、やりたく無い仕事の上位を占めていましたが、その後「ガテン系」という言葉が流行ったと同時に、汗をかく事がカッコイイ象徴のようにも考えられるようになりました。
嫌な汗のかき方
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失敗をして、謝罪をする時などにかく汗は、本当にイヤなものです。
何かしらのヒヤリハットの汗や、やっちまった〜という大失敗の汗、そのミスを隠そうとして嘘をついてしまった汗などは、もはや泥水のような感じもするぐらい嫌なもの以外の何でもありません。
かっこいい汗と、嫌な汗、それぞれ同じ汗のはずなのに、何故にこうも違うのでしょう。
もちろん、周囲からみても、その違いは明確なのですが、気持ちのいい汗と気持ちの悪い汗は、気分次第であるという風にも思われます。
いいことをしてかいた汗だからかっこよくて、悪いことをしてかいた汗だからかっこ悪いという、当然のことなのですが、今回注目したいのは、汗をかかないタイプの人です。
良い汗も、悪い汗も、汗を書くタイプの人は、非常に根が真面目で、正直者という事も言えます。
もちろん、太っていて汗をかきやすい体質・・・という場合もあるかもしれませんが、そうした汗すらかかずに、さも自分は努力しているというツラをして過ごしている人こそ、世の中の悪であると考えても良いかもしれません。
そんな悪人、漫画やドラマの世界でしかいないでしょう・・・と思う人もいるかもしれませんが、意外とたくさんいますよ。のうのうと汗をかかずに過ごしている人たちは。
汗をかかずに過ごす人たち
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見た目的にも汗は頑張っている証しにもなりますが、そもそも頑張ったふりをするタイプの人、職場に一人や二人ぐらいいませんか?
僕の以前勤めていた会社には、とある部門の責任者をしていた人が、自分の部下が作り出した手柄は自分のモノとして、会社上層部に発言し、普段は自分は自席に座ってラクラクなことをしているタイプの管理部門の担当者がいました。
経理担当者がよる遅くまで決算作業をしているにも関わらず、自分の席でヤフオクでイチローのサインボールを購入していたり、管理部門で問題が起きていてみんなが走り回って対応しているにも関わらず、今晩の飲み会の予約をネットでとっていたり・・・
情報システムをしていた僕が、画面キャプチャをしているとも知らずに、図々しい態度で居座っていたその人に対して非常に腹が立った事を思い出しました。
もちろん、管理部門という会社の核となる頭脳集団の責任者でもあったため、会社の中でも秀でて給料が高いその人は、彼がそんなことをしていると知らない人は、非常に優秀な人材であるようにも見えていたに違いありません。
当たり前のように、真実を知った僕は、管理部門の全員と、仲の良かった一部の従業員に、教えてあげましたが、会社内にそうした彼の悪行が広まるには大して時間が必要ありませんでしたね。
きっとその後社長に呼び出されていたので、思いっきり冷や汗をかいた筈です。
頑張るやり方を知らない人
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また、若手で頑張り方を知らない人がいると非常に残念な気持ちになります。
「苦労は買ってでもしろ」と昔から僕も年上から何度言われたことかわからない言葉ですが、世の中での成功者って、人よりたくさん失敗をした回数に比例するという事を聞いたことがありますか?
そうです、人は失敗をして成長を繰り返す生き物で、失敗の大きさにより成長の曲線が大きくなるという事実もあります。
本気で物事に取り組んで、成功した場合はそのまま万歳ですが、失敗すると、次に失敗しないために人は学習し、より広い視野と深いスキルを持てるようになります。
まだ責任の伴わない若いうちにこうした失敗をたくさんしておくべきなのですが、失敗をしたく無いという思いや、頑張るレベルが低い人を見ると本当に成長ができないダメダメ君という感じを受けます。
こうした頑張り方を知らない若者が増えているという話もよく聞きますが、頑張れる環境を作れていないその上の世代にも問題はあります。
自分たちがやったことと同じことをやるのが頑張ることと考える会社の上司は、部下の教え方が下手くそで、必ず部下から悪口を言われてしまいます。
今時の頑張り方を知ることができ、それを教えたり、伝えたりできる人が、部下からの信頼も得られ、そして自らもより頑張って伸びていくタイプの人なのですが、なかなか頑張るという本質を知っている人も少ないのが現実なのかもしれませんね。
頑張った人に頑張っただけのご褒美が与えられる世界にならないものだろうか・・・これはまだ夢物語なのかもしれない・・・
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