「忙しい」という口癖の人は、生産性が最大限に出せていない人が多く、生産性の高い人は「忙しい」という事を口にしなという心理的要素があります。
これは職場などで周囲の人を見渡してみると意外と当てはまる要素だと思いますが、生産性が高い人は、仕事の依頼やリュームもかなり多いはずなのに、何故「忙しい」と言わないのかというと、本人が忙しいと感じていないからなのでしょう。
ここで考えたい心理としては「忙しい」というネガティブな言葉に対して、この言葉を口にする時には、ネガティブな心理状態になっていることが多く、本音で「忙しい」という発言をしている人って周囲も近寄りにくい状況を作っているとも考えられます。
また、生産性の高い人は何故「忙しい」と言わないかというと、きっと心の底から「楽しい」と思って仕事や作業を行なっているから、かなりポジティブな言葉が頭に浮かんでいるに違いありません。
忙しいという人と、言わない人での大きな違いは、同じ作業量をこなしていても、「ゆとり」を持っているかどうかで、その差が生まれているようです。
あるサラリーマンの一年間ボヤキ
「忙しい」っていう人って、年から年中同じ様な発言をしています。
1月は正月休みが多く、仕事をする日数が少ないので「忙しい」
2月は月の日数が少ないので「忙しい」
3月は年度末なので「忙しい」
4月は年度開始月なので「忙しい」
5月はゴールデンウィークがあるので、「忙しい」
6月は雨が降るので生産性が落ちて「忙しい」
7月は気温が高くなって生産性が落ちるので「忙しい」
8月は子供が夏休みで時間が取られて「忙しい」
9月は外資系の年度末だから「忙しい」
10月は運動会やらイベントが多くて「忙しい」
11月はなんかわからんけど、妙に「忙しい」
12月は年末だから「忙しい」
社交辞令で忙しさをアピールする人もいるかもしれませんが、こうして並べてみると、アホみたいな理由で「忙しい」と発言しているのがわかります。
これは月単位での「忙しい」ですが、おそらくこれが「週単位」「日単位」というレベルで存在することでしょう。
生産性を大きく変える「ゆとり」とは何か?
少なくても「忙しい」と言わない様にするだけでも、実はかなり心理的効果があり、その分生産性が向上するという研究結果もあるようですが、今回考えたいのは「ゆとり」についてです。
辞書で調べてみると、以下の様に書かれています。
物事に余裕のあること。窮屈でないこと。
同じ仕事をしても、楽しく仕事をする人もいれば、その作業を忙しいと感じながら仕事をする人もいます。
この差は、明らかに心のゆとりに起因するのですが、その背景に、作業をする人の私生活で仕事とは関係がない悩みがあったり、仕事が終わったらしなければいけない作業があったりして、心の中でその心配ばかりしていては、実際に今行なっている仕事の生産性が上がらないのも理解できます。
もちろん、人は誰でも色々な事情や悩みを抱えていて当たり前なのですが、それを今行なっている作業に影響させてしまうかどうかが、「ゆとり」の本質です。
「キャパシティ」という言葉で、こころのゆとりの大きさを例えることがありますが、キャパを大きく保つために、どうすればいいかというと、頭の中での思考の切り替えがちゃんとできるかどうかがポイントだと考えられます。
「ゆとり」は「頭のスイッチ」の切り替えで生まれる
よく言われる「頭のスイッチ」ですね。
この切り替えができない人は、「忙しい」と言いがちな性格になってしまいます。
思考の切り替えができないために、自分の抱えている全ての事を頭に浮かべながら過ごしてしまうために、いつも思考がいっぱいいっぱいになってしまうんですね。
きっと、自宅でテレビを見ていても、本を読んでいても、問題毎がひとつでもある時は、気が気じゃない状態になってしまうでしょう。
こんな状態で作業をしても、効率があがるわけがありませんよね?
仕事などで成果が出せる人は、思考の切り替えが上手に行えて、目の前の作業に集中できる人であると考えられます。
思考を切り替えて集中しやすい環境を作るには?
最近よく耳にするマインドフルネスを生活のルーティンに取り入れると、脳みそのリセットが行えて非常に効率が向上するという実験結果も出ている様です。
ヨガや、軽い運動などは、脳のリセットに効果的という事から、毎朝20分から30分のウォーキングをして会社に出勤することで、脳の活性化を促せますが、重要なのはただ歩くだけではなく、歩いている時に、今自分が抱えている悩みや、タスクなどを脳の中で整理するという思考が重要なようです。
時には立ち止まってメモしてもいいですが、一定時間歩いて脳の活性化をするとその後の作業が非常にスムーズに行えるのは僕自身も体験済みです。
人の話をポジティブに受け取るトレーニングをすると、今自分の置かれている環境に対してポジティブな思考が持てる様にもなります。
ネガティブな人は、深層心理で自分に対してネガティブな思考を持っており、それが改善されないことには、自分の外に向けてポジティブになることはできません。
物事に反対意見を持つよりも、何がいいかを1つでも見つけるという事で人間関係もかなり良好になる上、思考の方向性も全て前向きになることができます。
人から受け入れてもらえていないと感じている人は、この思考を育てて見てはいかがでしょうか?
ゆとり世代最強説
世の中で上の世代からバカにされがちな「ゆとり世代」の若者たちですが、そもそもゆとりを学んできて体験してきて、心も体もゆとりを持っているゆとり世代の若者は、今回説明した、「ゆとり」の心理を根底から持っている人が多いため、ポジティブな世界に生きている人が多い事も事実です。
「仕事がトロい」とか、「すぐに弱音を吐く」とか、年長者から厳しめに言われる事もあるかもしれませんが、基本的にその辺はジェネレーションギャップの領域でしょう。
おそらくそうした発言をする人は、ネガティブ要素が強いタイプであるとも考えられるので、ゆとり世代に対して前向きな目線を向けると、その上の世代では持っていない様々な良い視点が隠れているので、頭の固い年長者は一度ゆとりをもって、見てみる視点を身につけてはいかがでしょうか?
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