エンジニアセミナーに参加して毎回思うことがあります。
それは、「この人達ほんとに金貰って仕事をしている人たちの中では非常に特殊だな!」という事です。
要するに、セールスマンのように、格好がビシっとしていてカッコイイわけでもなく、セミナーでも毎回必ず遅刻してくるようなルーズさも多い。
話をすると、自分の自慢ばかりして、人の話など聞きもしないし興味もなさそう。
まあ、そんな悪い人達ばかりでもないんですが、そういう素養の悪そうな人たちでも、高給取りだったり、他の会社の人達から尊敬されていたりしているのをみると、つくづく特殊だな〜〜〜!と感じるわけです。
個人的には、すごいソースコード書ける人は、そのうち国宝級になるのではないかと考えてますが・・・
エンジニアビルディング論
エンジニアのモチベーションをアップさせる一番の方法って何なんでしょう?
給料を上げること?福利厚生などを充実させること?テレワークなど出来る限りの自由を与えること?
人によって答えが違うことかもしれませんが、共通する答えがあるとすると、
成長すること
成功すること
この2点を追求すると、確実にモチベーションはアップします。
営業現場でも、販売した商品が人の為になるのであれば、彼らのモチベーションは高くなり、結果販売成績もどんどん高くなりますが、エンジニアも全く同じであると言えます。
もちろん、それは、会社がためになる活動をしていれば、同じモチベーションを全社員が共有できる事になるでしょう。
当たり前のことですが、モチベーションが低下している現場で起こっている事は、実はこの単純な原因という事に気が付かない経営層がいかに多いかという事です。
日々のモチベーションには拘らない
テクニカルな内容になりますが、モチベーションは、会社全体も必要ですが、やはり個々に焦点を定めなくてはいけません。
そして、モチベーションは人が違えば全て違うという事も理解しておきましょう。
「○○さんと同じモチベーション」というようなシチュエーションって考えてしまうと無理が出てしまいますからね。
そして、個人的なテクニックとしては、日々のモチベーションの浮き沈みに一喜一憂されていると、メンバーも上司もあまり良い結果が生まれません。
もちろん、モチベーションの低い日に高くする努力をするべきなのですが、この差が激しい人は、そもそも「自分を見てみて君」の可能性が高く、かまってちゃんという判断をした方がいいでしょう。
一方、常にモチベーションが高い人は、言うまでもなくリーダータイプですし、常に低い人は、問題児という訳です。
個人的に一番問題視したいのはかまってちゃんで、これに振り回されることがマネジメントをしている上で一番やっかいです。
それには、日々の差に揺さぶられないようにして、ある一定に対して判断して評価して、仕事のマネジメントを行うほうが効率的です。
そして、重要なのは、こうした結果を本人にちゃんとフィードバックして、認識させる事です。
従業員の多くはこのタイプなので、これに対して一番対応できる姿勢を持っておかないと、後々にマネージャーとしての自分が困ってしまうことになります。
成果をアウトプットする
エンジニアはとにかくアウトプットすることを嫌がる人種でもあるのですが、中にはスキル向上のためにアウトプットを好んで行う人もいます。
会社におけるエンジニアのアウトプットは、一方的になりがちで、聞いている側が面白いかどうかではなく、「良いこと言っているぜ」的な進め方のエンジニアがとにかく押し付け型のプレゼンテーションをする様は見るに耐えられません。
できれば、普段から相手の立場に立てるコミュニケーションと、魅力の出るプレゼンテーションを意識できるといいのですが、本人にとっても数年後の自分のスキルとして必要ではないかと思われますからね。
逆にアウトプットの無い開発現場っていうのはどういう現場でしょうか?
開発をしていても、その人がどういう作業をしているか、周囲の人はわからないような現場だったり、
何の機能を誰が作ったのか、どういう思考が入っているのかが分からない現場が、いわゆるそういう事なのでしょう。
「メールで共有しているので見ておいてください」
という事をアウトプットとしている現場では、おそらく、運用担当の人が、お客さんから実際に問い合わせがあって初めてその機能の事を知ったりする事、あるあるなのではないでしょうか?
社内コミュニケーションとしては、あってはならないレベルのお寒い状況なのですが、実は決して少なくない印象もあります。
中には、業務中の会話はNGで、SLACKなどチャット会話しかしちゃだめという会社もあるようです。
これやリすぎですね。ドン引きですわ。
達成感を盛大に祝う
従業員のモチベーションを最大限にアップさせる事は、自分の行った仕事に対して本音の「ありがとう」を言われることでしょう。
この行為に関して、素直に喜ばない人間は、この地球上にいないと言っても過言ではありません。
仮に無償で働いたとしても、この結果があれば、本人としては、ある程度の満足感も得られると思います。
これを言い換えれば、従業員のモチベーションを上げるために、給料をアップさせなくても、やっている事で成果を出し、それに対して恩恵を受けた人からの感謝があれば、それを仕事でやっている人は、モチベーションという名のやる気と大義名分を心の底から感じるはずです。
開発現場で自分が作った仕様で作業を進められずに、ぶーたれてやった仕事では、こうした結果は生まれないし、感謝もされません。
まずはじめに必要なことは結果ではなく、自分から提案し行動できる姿勢で全てが始まり、それに対して大きな成果が出るかどうか、
失敗したらまた最初に戻ってやり直せばいいだけで、それを咎める行為が入ったとしたらマイナスマネジメントである事を認識しましょう。
そして、大きな成果を出し、周囲の人も大きく祝うことで、本人がどれだけモチベーションがアップするか、経験したことがあれば、たやすく理解できるでしょう。
これを仕事における経験と言い、この経験を積み重ねていくことがスキルアップするという事でもあります。
これに気が付かない単なるタスク管理を行う事を「マネジメント」と言っている役職者では、部下の人たちがかわいそう過ぎますね。
恐らく成功体験のないままマネージャーになってしまったパターンかもしれません。
もちろん、成功体験なくても、こうしたマネジメント行うことはできないわけではありません。
人の本質に気がついて、それに対して火を灯してあげる事がマネジメントという事ですね。
祝い、祝われる組織は勝利への近道
「パブログの犬」は訓練によって身についた反射行動の事を言いますが、人から「おめでとう」と言われてどういう態度を取るかでその人の真価が問われる場合があります。
それは、祝われなれていないために、ぶっきらぼうに返答をしてしまう場合ですね。
理想的な返答は、元気に明るく「ありがとう」を返すことなのですが、これが下手くそだと、周囲も自分もせっかくのモチベーションアップを逃してしまうことになります。
これを解消するために、パブロフの犬訓練を行いましょう。
普段から「ありがとう」を良い慣れていない事には、土壇場で心の底からの感謝を言うこともできません。
これに該当する人は、会社だけでなくても、家族に対して、恋人に対して、友達に対して、みんなに普段からありがとうを言う習慣を作ってみてはいかがで消化?
こうした感謝をしたりされたりする間柄が活性化することが、組織活性の根本であることは、誰が考えても明確なため、こうした基本姿勢を理解できている事が、健全な組織メイキングができている組織と言えます。
まだまだ根本だけの話でしたが、ヒューマンスキルを身につけるって一言で言われるが、こうした事を話したり教えてくれたりする人は、個人的には身の回りにあまりいなかったので、自分理論として書き記しましたが、実際には非常に重要な事であったと書き終えて気が付きました。
自分の子供や、部下や、周囲の人に、改めて感謝の意を伝えたくなりましたね。
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