Web開発現場における全体的にモチベーションを上げる方法 (2/3)「#2 社内の現状を知る」

2017/02/22

テクノロジー 開発 特集

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1年を通して、WEBエンジニアが一番モチベーションが高くなる時期はいつか知ってますか? 正解は、多くのエンジニアが年中気分が滅入っているという事ですが、「そんなもんあるかい!」です。 一方年中気分アゲアゲという人も少数派ですがいなくもないようですね。 もちろん、寒かった冬を抜けて暖かくなってくる春や、世の中が開放的になる真夏、盆や正月やGWのような長期休暇、 色々なタイミングで各々のモチベーションアップポイントは存在すると思いますが、個人ごとにそうしたポイントを把握できるだけで、 仕事に関しての効率を上げることは可能かもしれませんね。 重要なのは、マネジメントをしている人が、個人ごとにこうしたポイントをおさえられているかどうかですね。 今回は、そうしたマネージャーや経営層の人たちが実は社内ってどうなっているか気がついていない事があまりにも多いので、目を向けられるように社内モチベーションを浮き彫りにしてみたいと思います。

大体において、開発現場は、忙しい

初めに、言っておきますが、忙しくない開発現場があるとすると、そんなに不幸な現場は無いでしょう。 今の世の中、会社での仕事が忙しいと、なんとなく悪いのではないかという印象を受けてしまいがちです。 忙しさは、悪ではなく会社が健全な証拠である事を従業員が認識できているかどうかからベースを揃えていきましょう。 残業が多い会社に入った従業員達は不幸なのでしょうか? もちろん残業のように時間を拘束されると、夜に飲み会の予定があってもキャンセルしなければならない場合や金曜の夜に社外の友達と遊びに行く予定を立てられないなど、プライベートの充実を阻害されてしまうので、嫌がる従業員が多いでしょう。 開発現場だけで話をすると、こうした残業などがコントロールできる開発現場は、意外と多いようです。 それは、毎日締め切りがあるような現場ではなく、大体がゴールの日程が存在してそれに向けて間に合わせるように残業コントロールができるようになっているはずです。 夜帰れない現場というのは、付き合い残業とか、なんとなく居残る残業などのような、会社の習慣になっているケースがほとんどだし、 朝遅刻気味のエンジニアが、定時がずれ込んでいるような場合が、コントロールできない場合に当てはまるのではないでしょうか? 前者は、会社の悪式習慣なので、会社の上層部でそれに気が付かないと、従業員モチベーションまで影響するでしょう。 後者は、個人の問題なので、ここでは触れずにおきます。 とにかく、忙しさは面白さという風に理解できるように、開発チームの思考をコントロールしよう。 重要なのは各自が何をすべきかが明確にされていることで、自分のゴールまで突き進む環境になっていて、 前半飛ばすタイプの人は、そうした残業になるだろうし、後半追い上げタイプは、ゆったりめに仕事を進めるはずです。 一概に開発現場が忙しいと言っている会社があるとすれば、現場が見れていない証拠でもありますね。

一番志気の下がっているメンバーを見つけろ

不満の声が多く上がる現場では、誰が一番志気が低いのかを見極めてみましょう。 これは、負の連鎖の発生源である可能性も高いため、この原因を解決することができれば、現場の不満も解消する可能性もあります。 よくある開発現場での不満は以下のような理由でしょう。
・残業が多くプライベートが無い ・仕様が決まらず開発作業が思うように進まない ・開発作業中に運用問い合わせなどの横やりが入り、開発作業が進まない
お気づきの人もいるかもしれませんが、こうした多くの不満は、自分ではなく周囲の環境による開発作業の弊害により発生しています。 もちろん、環境を整えてあげて開発作業に専念できるようにすることで解決する場合もありますが、ポイントは、複数いる開発員で、恐らくこうした声を上げているメンバーは、ごく一部なのではないでしょうか? 重要員の志気は、見た目にわかるケースが多く、僕が個人的に判断している素材としては、残業時間数と、午前中の活性度です。 志気の低いメンバーや、うつ病傾向にあるメンバーは、残業を極端に嫌い、会社から一刻も早く帰宅しようと必死になります。 また、午前中における活性度は、その人の本来のヒューマンスキルを意味づける意味でも、重要視しています。 朝、遅刻しがちなメンバーはやはりストレスを多く感じている為、午前中はかなりテンションが低い状態にあります。 こうしたことから、放っておくと、ストレスからメンバーはどんどモチベーションを下げていく傾向にあります。 そして、面白いことに、モチベーションの下がったメンバーの周囲にいる人は、つられてどんどんモチベーションが下がる事も心理学的にわかっています。 ようするに、モチベーションを下げる原因の人を見つけるのも社内環境を整える意味でも重要という事ですね。

スキル高いメンバーのジレンマ

開発あるあるとして、「スキルの高いエンジニアに仕事が集まり、結果人の数倍の雑務を抱え込んでしまう」というのがあります。 器用貧乏として言われることもありますが、こういう人の特徴として、「自分を頼りにしてくれて悪い気分はしていない」という事です。 あらゆる雑務をこなしたあとで、本業の開発作業をしようとすると、定時が終わっていて、実際には残業を使って本業をしている始末です。 営業時間中は、他人から聞かれた事や、運用問い合わせで追われているという事ですね。 もちろん会社の体制うぃ見直す事も重要ですが、スキルの高い人が故のモチベーションで、人を助けて会社のためにもなっているので、 「これは業務」という認識ですが、実はこれは本来その人がやるべき仕事でないケースが多く、そうしたスキルは高いが、タスクコントロールが苦手な人に起こりがちな錯覚なのですね。 まずは、自分の本来の作業を終わらせるという事を重要視させなければいけません。 そうした人が、考えがちなのは、
自分は悪くなく、悪いのは会社におけるこうした環境や、自分以外のスキルメンバーを採用できない上司の責任
という具合です。 上司もたまったものではなりませんが、こうした原因を探索することも重要という事です。

社内の不穏分子を知る

高校生レベルというわけではないですが、人は気に入らないことがあると、反抗する生き物ですので、会社でも、気に入らないと感じたメンバーは、反抗したがります。 そして、大人になったメンバーが反抗するというのは、学生のように分かりやすく服装や髪型に表されるのではなく、噂レベルで風潮されてしまう事が多いようです。 ようするに、自分の気に入らないことを、会社の炊事場やタバコ室などで、話の合う連中と愚痴り合うという事です。 こうなると、小さな話も次第と雪だるま式に拡大される事が多く、ありもしない噂話をでっちあげられる事もあるようです。 誰も話を大きくしようという悪気はないものの、人は悪くて大きいほど噂話は大好物なので、独自の装飾を加えてさらなる噂として語り継がれます。 多くの噂話は、会社の上司や、気に入らない同僚の悪口です。 一度言われ始めるとどうしようもなくなりますが、そうした噂を正せるものであれば、払拭してあげると、社内の風通しも良くなるかもしれませんね。

不仲神経衰弱

僕も何社も転職してきて、いろんなセクションの人と交流を持った経験から、「○○さんと△△さんは、目も合わせないぐらい仲が悪い」という事実をたくさん見てきました。 同期でライバルというケースもあれば、とある案件でぶつかった時の名残りであったり、何だかお互いに意味もないけど気に入らないというのもあるようです。 こうした不仲説は、真実を確かめる事も必要かもしれませんが、僕は個人的に不仲であることがわかれば、放っておくようにしています。 だってその二人の間の話なので、誰も口を挟むべきでは無いからですね。 もちろん、仕事に影響が出る場合もありますが、仮にそうなったとしたら、公私混同しているヒューマンスキルの低い人物として扱うといいでしょう。 誰でも多少は気に入らないという人物はいるだろうし、できれば話したくないと考える場合もあるでしょう。 でも、それはそれ!、仕事は仕事! この辺が割り切れないレベルの人は、一緒に仕事をする価値がないでしょうね。

ドロドロ社内は知らないほうが良い?

噂話の真実を知ってしまったり、自分の知らなかった社内の事実を不意に知ってしまったときなど、「知らなきゃよかった・・・」と感じる時ありますよね? 社内恋愛している人を見かけてしまったり、悪いことをしている人を目撃してしまったり・・・こうした事実から目を背ける人と、真っ向から対峙する人に別れるかもしれませんが、会社の透明性って、こういうことの積み重ねではないかと考えています。 もちろん、多くの会社って、従業員みんなが、何かしらの秘密を持って組織が成り立っていると考えてもいいと思うので、そんなことにいちいち驚いていては、組織メイキングなどできないかもしれませんね。 個人的には、そうした秘密も楽しめるぐらいの裁量があってもいいのではないかと思いますが、人に言えない秘密を持ってしまった人こそがよっぽどストレスを感じてしまうんでしょうけどね。

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