年度末に決算してみたら、思いもよらない金額のコストが掛かっており、利益が圧迫されるという会社は、従業員の金銭感覚から鍛え直さなければならない。
実は会社の金を横領するのと、国の税金を一攫千金のように見えてる人は、意外とたくさんいることに気がつくはず。
こんな当たり前のカネの価値観が金に近い人ほど、ズレているという事実を知っているだろうか?
会社の金は自分の財布と思え!
以前勤めていた会社の社長の言葉で、今でも思い出す言葉が、「自分の財布の金は節約して使うだろ?会社の金も1円でも節約する奴が予算管理をするべきだ」というモノ。
その会社は、ある年に、想定外のコストが発覚して、調べたところ、社内メンバーによる会議費という名目の、飲み代が、毎月のように、たくさん計上されており、チリも積もれば、経営に影響する数字になるというモノでした。
従業員を労う飲みの代金を会社、経営者が支払うことは、仕事のマネジメントと捉えても何ら問題ないが、マネジメント出来ない管理者が行う事が問題という事。
予算管理は誰の責任?
自分の部門で獲得した予算を、会社の業績、自分の部門の売上予算が達していれば、自由に使うことは悪なのか、善なのか?
答えは、経営者、上層部がが納得すればOKではないだろうか?
ジャッジの質にもよるが、多くの会社でこうした金銭価値観のズレによる問題が起きていることは間違いない。
当たり前の話だが、予算管理者は会社の金を預かって、営利を目的とする。
私利私欲に走る人間は、即刻役職を退くべきだし、予算管理の弁が立たない者は、金に触らせるべきではない。
金銭感覚はなぜ違う?
自分で何か商品を買うときに、いざ店頭に行ってから、「本当にこの商品は自分に必要なのか?」と自問自答して、結局は、買わずに帰った経験をした人いると思います。
100円のジュースを買おうとしたけど、少し歩いて家に帰れば冷蔵庫にある事を思い出したら、買うのが勿体無くなったという経験はどうでしょう?
友達と食事に来て、1000円のランチを「安い!」と感動するのを聞いて、自分は本当は、ワンコインの500円ぐらいでないと安いと思わない人もいるのではないでしょうか?
これらはまさに金の価値観ですが、会社でこうした価値観を揃える取り組みが出来ている会社は少ないようです。
少なくとも僕の知っている会社では皆無ですね。
価値観の合わせ方
住んでる環境も育った環境も違い、給料額も、生活水準も違う人達がいる、会社という組織は、どのように価値観を合わせればいいのだろうか?
諦めている経営者ももしかしたら、いるかもしれないが、合わせることは極めて簡単で、まずは、大きくずれているひとをことは特定してみよう。
給与額と住んでる家賃が合っていないメンバーなどは、消費予備軍です。
また、自分の財布事情の節約する姿勢のないものも、とても危険です。
個人的に危険なセリフと思われるのは、
「宝くじが当たったら、何に使う?」
という、夢物語を楽しそうに話すメンバーは、管理者にしてはいけません。
夢を見ることは大事だが、金に関しては、愚直という言葉が一番似合う人をセットにしましょう。
そして、組織では、常に金額の大小の話をトップが行い、全ての金をチェックしている姿勢を見せれば抑止が効くこと間違いありません。
予算消化と膨大なバッファ
年度末の3月に道路工事が増えることと同じく、会社の予算策定の時に、前記の予算消化として実績をギリまで使い切る利益を出す事と逆の思考の人間がいることも否めない。
次年度の予算をより多く獲得する為の行為なのだが、突き詰めると、自分の事しか考えていない人格であることがよく分かる。
また、予算を作る際にも想定以上のバッファを積み込んで、自分の周りを安全に固めたがる人は、節約や上昇志向は少ないと思われる。
世の中の経営者は、こうした事を見抜く力も必要であると心得なければいけないのだね。
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