ワークライフバランスの勘違い

2018/11/14

ビジネス 日記

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政府が働き方改革を推進し始めてから、やたらと「ワークライフバランス」という言葉を耳にするようになった。 テレビで聞く事もあれば、会社の中で聞く事もある。 エンジニア仲間からこの言葉を聞くときは、大概が、今いる環境に満足していない会社員エンジニアが、残業を減らしたいとか、今自分のやっている案件が大変なので、もっと楽をしたいという内容がほとんどだ・・・ 個人的には、この言葉を使う人は大体がネガティブな事をいう印象があるのだが、それもかなり穿った味方でもあるので、この言葉をちゃんと理解してみたいと思い、思考をまとめるために、ブログ記事を書いておきます。

ワークライフバランスの言葉の意味を直訳すると・・・

政府発信のWEBページでのは、以下のように書かれている。
我が国の社会は、人々の働き方に関する意識や環境が社会経済構造の変化に必ずしも適応しきれず、仕事と生活が両立しにくい現実に直面している。
誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。
仕事と生活の調和と経済成長は車の両輪であり、若者が経済的に自立し、性や年齢などに関わらず誰もが意欲と能力を発揮して労働市場に参加することは、我が国の活力と成長力を高め、ひいては、少子化の流れを変え、持続可能な社会の実現にも資することとなる。
そのような社会の実現に向けて、国民一人ひとりが積極的に取り組めるよう、ここに、仕事と生活の調和の必要性、目指すべき社会の姿を示し、新たな決意の下、官民一体となって取り組んでいくため、政労使の合意により本憲章を策定する。
http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/charter.html 要するに、「仕事とプライベートをどちらも豊かにしましょう。」という風に聞こえるのですが、そんなこと、政府に言われなくても当たり前の気がするのは僕だけなんでしょうか?

ストレスはどうやって生まれるか今一度考えてみる

そもそも、今現在「残業をしている会社」と聞くと「ブラック企業」とレッテルを貼ってしまったり、くだらない言葉のミスをしただけで、パワハラ、セクハラと大騒ぎして、まるで会社や上司などを悪者にするという社会になりつつある気もします。 もちろん、問題にすべき、ブラック企業や、とんでもない人権無視のパワハラ上司も存在するのも間違いありませんが、軽度の状態をさも極悪人という風にするところも問題だし、そもそも厳しめの上司についた緩い部下が、上司への腹いせでパワハラを訴えやすい世の中であるかもしれません。 いい事をしている思いがある上司にとっては、寝耳に水状態という事も、僕の周辺でよく聞く話でもあります。 ここで考えたいのは、部下はこうした事で厳しいしつけという自己認識しているパワハラがなくなってストレス解消なのかもしれませんが、上司は非常にストレスが残る結果になります。 いったい誰が特をするワークライフバランスなんでしょう? この特殊な条件だけで考えると、日本経済が潤うのは、上司のパワハラのおかげで会社の業績は上がる可能性があるというだけ、もしかしたらそちらを賞賛する人がいてもいいのではないかと考えてしまいました。 政府の推進する内容としては、「安定した仕事に就く」「仕事に追われて健康を害さない」「子育てと介護を両立させる」という事ですが、仕事ってやりすぎると健康を害するっていうのっていかがなものでしょう? 仕事をするから害するのではなく、東京近郊だけで考えると間違いなく、満員の通勤電車で会社に出社するからストレスが溜まっているのが、9割ぐらいなのではないでしょうか? 都内の家賃や物価が高いから郊外に住もうものなら、朝の満員電車という地獄は逃れる事ができません。 確実にテレワークが行える会社の従業員がどれほどストレスから解放されているかを考えると、仕事のボリュームは問題ではない事がわかります。 もちろん、寝る間もないほどの仕事量という極悪環境もありますが、一定の仕事を行う作業など、今後ロボットが行うようになり、人は定量的な仕事よりは思考を主にするロボットができない考える事を仕事としなければいけなくなる時代はもうすぐそこまで来ている事を考えると、仕事は時間ではなく、質で考えるべきで、仕事が早く効率がいい人、成果の質が高い人は、より高給になっていくのが理想なのだと考えられます。 それを考えると、満員電車を作っている会社に、満員電車税金を課税するというような法案が今後生まれないとも限りませんね。

勘違いしがちなワークライフバランス

これに関するキーワードがいくつかあり、「副業、イクメン、プライベート活用、残業」などがありますが、残業しない事がワークライフバランスなのでしょうか?イクメンをする事が重要なのでしょうか? バランスっていうぐらいだから、それらも含めてバランス良くこなすという事なんですが、とにかく会社員からは、副業を始めたという自慢話やプライベートの時間を増やして趣味に没頭できるようになったとか、そんな話ばかり聞きます。 これまでもこれからも、仕事というスタンスは何にも変わらないし、今いる会社の自分の仕事をする時間が少なくなるという事は、それだけ給料が下がるという認識はなく、「給料がさがるのはおかしい」という主張を聞く事もあります。 ここでは、生産性を落とさずに、時間短縮できる事が目的なはずなんですが、そうした効率化は会社が考える事で、従業員は言われた事をこなせばいいという大勘違いしている従業員がいる会社の行く末が心配になってしまいます。 仕事をするときに、ベルトコンベア作業を好む人がいる事は間違い無いですが、企業のほとんどが、従業員の成長を期待しているはずです。 同じ作業をやっていても、数回行った先には、最初よりは、早い時間で完了するのが、成長に値します。 また、同じ作業をして作業時間が一定であっても、何かしらの工夫をして、早い時間で作業を完了する事ができるという事も、アイデアを出して成長した事になります。 人が仕事をするという事は、実はこうした事を「発展」として行く事で自己成長、企業貢献、コスト削減などが行われて、誰もが喜ぶ環境が作られるというのがワークライフバランスの基本なのではないでしょうか? もちろん、個人の健康に関しても重要で、怠惰な生活をしている人は、体調を崩しがちで、趣味に没頭しすぎて朝起きられないとか、風邪をひきやすく会社を休みがちだったり、副業でトラブルが起きて本業に影響が出るような事になると、本末転倒であると考えざるをえません。 それぞれの解釈で認識されている「ワークライフバランス」ですが、こうした本筋を考えてみると、甘い世界になるというよりは、より自分がしっかりしなければならないという事が認識できるはずです。 今一度、周囲のワークライフバランスで勘違いしている人を観察してみましょう。おそらく低レベルな思考をみたときに愕然としてしまいますよ・・・

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