「失敗」と聞くと、非常にネガティブなイメージがあります。
失敗してしまった人を見ると、残念な気持ちになるし、自分が失敗してしまった場合、とても落ち込んでしまう事は誰でも経験があると思います。
そんな時に、世の中のニュースになるような失敗をデータベース化しているサイトがあったので、ブックマークがてらブログでご紹介します。
サイト名は「失敗知識データベース」
http://www.shippai.org/fkd/
サイト紹介
非営利法人失敗学会というのがあり、そのWEBサイトのページのひとつがこの「失敗知識データベース」です。
2001年8月に文部科学省が公表した記事があり、世の中の重大な事故により技術レベルが低下するのを防ぐ為に、過去の失敗にきちんと向き合いそこから学ぶという事が重要であり、日本はこうした失敗をキチンと理論的に解明していくという事が遅れているという内容でしパイに対してどのように思考すべきかという事が非常にいい内容で書かれています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/001/toushin/010801.htm
内容をちょっとだけ抜粋すると・・・
失敗経験の活用の意義
我が国において失敗経験の活用が進んでいない理由
失敗の発生要因
最近では「ヒヤリハット」という言葉をよく聞きますが、かなり早い段階からこうした事を思考して研究されていたという事がわかります。
こうした学会の資料をデータベース化した「失敗知識データベース」ですが、中身をみてみると、2008年ぐらいまでのデータしか存在していません。
学会は今現在も活用しているようなのですが、このデータベース自体は、検索機能を付けて2017年に公開されていたという説明が書かれていました。
できれば、最新ニュース記事などと連動したり、リコールなども含む企業単体告知などをデータベース化してくれるといいな〜と思いましたが、このサイトにそこまでの高望みをするよりは、自分でキュレーションサイトを作った方が早いかもしれませんね。
失敗まんだら
このサイトの中で「
失敗まんだらとは」というページがあり、非常に気になったので読んで見たところ、
失敗の起因することに対する理論的な原因究明、そもそも失敗の起こり得る事象は偶然ではなく、必然ではないかという自然摂理的な事を長文で説明されている論文みたいに書かれています。
参考 :
http://www.shippai.org/fkd/img/pict8.gif
失敗データベース自体は、以下の16カテゴリの構成で組まれています。
1. 機械
2. 化学
3. 石油
4. 石油化学
5. 建設
6. 電気・電子・情報
7. 電力・ガス
8. 原子力
9. 航空・宇宙
10. 自動車
11. 鉄道
12. 船舶・海洋
13. 金属
14. 食品
15. 自然災害
16. その他
それぞれ、ニュースで公表されている内容がほとんどで、リストを見ただけでも、記憶にあるものもたくさん書かれていて、非常に生々しく感じます。
こうしたデータベースをまとめてくれている学会に感謝ですね。
失敗から学ぶ勉強
「人の不幸は蜜の味」という不謹慎な言葉が頭に浮かんできたのですが、他人の不幸で盛り上がるタイプの人がいますが、きちんと人の失敗に対して向き合うという真摯な人と、指を刺して笑いものにするという人であれば、それを傍目で見ていると、後者の人はマジで氏んでほしいと心から思ってしまう自分がいるのは少し抑えないといけないのですが、
失敗する人の特徴の一つで「誰も好き好んで失敗する人はいない」というのがあり、失敗した人をどういう目で見るかでその人の本質が分かるという風に個人的に考えています。
そして、失敗を我が事として考えられる思考性を鍛え、リスクに対して敏感な体質をつけるという事も大事ですが、実は最も重要なのは、こうした考え方を、組織や団体で共有するという事なんですね。
失敗した人を、鬼の首を掴んだような感じにしてしまう企業内社風がある会社がありますが、高校野球や団体スポーツなどを見ていると、エラーした人を攻めるチームと、失敗した原因をメンバーで考えるチームとでは、天と地ほどの差を感じてしまいます。
こうした事を考えて、自分が失敗しない、会社組織が失敗しない為に、事前に何をどうしておけばいいかをちゃんと考えておく必要を強く考えさせられましたね。
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