エンジニアの集まるセミナーに行くと、他社のプログラマーと色々な話ができて非常に新鮮な状況で情報を得られる。
若手のエンジニアがよく口にする言葉で「モチベーションが上がらない」というのがあり、僕の身の回りにも同じ事を言っているメンバーが多い。
もちろん、人間であれば、モチベーションによって自分の士気が影響することはあるとは思うが、年次の高い役職者が自分のモチベーションの話をしているとしたら、少し足りていないと考えてもいいかもしれない。
組織におけるモチベーションの良し悪し
モチベーションを上げる事は、環境や状況に依存すると考えている人がエンジニアでなくても非常に多いことに気がついた。
当たり前の事だが、モチベーションは自分の気分であるため、他人によって浮き沈みがある事はあるが、身の回りの自分以外が原因でモチベーションが上がらないと決めつけている場合はとんでもなく間違った考え方であることを教えてあげなければいけない。
きっと、本人も気がついておらず口にしている感じなのだが、海外では、モチベーションをコントロールする訓練をする人も少なくないが、日本はそうした習慣を持とうとする人は非常に少ない。
アスリートの生活習慣におけるルーティーンなどがよく取り上げられるが、一般の人でも、こうした自分の士気の上げ方を心得ておくことがいかに重要かは、誰が考えても当たり前と思うはずである。
それでは、組織におけるモチベーションというのは、表現が間違っている事に気がつく。
性格には組織内における各個人のモチベーションなのである。
会社におけるモチベーションは、その会社が行っている仕事内容における意義やビジョンに対して、士気が高まるほどの共感をすることができる事をモチベーションにするべきである。
具体的に言うと、「世の中の役に立つ」という様な会社全体のビジョンがある場合は、その会社に入る時には、その会社のそうした目的に自分が加われる事に非常に共感し、モチベーションが上がっていたはずである。
実際に入社してから、「少し違う・・・」とモチベーションが落ちることはあっても、それに対してモチベーションを上げ続けることができなければ、その会社にいる意味がないのである。
間違ったモチベーション
従業員が毎日同じ作業ばかり行なっていて、仕事が非常に単調で退屈で、全くモチベーションが上がらないと考えることは、少しレベルの低い話であるため、上司に当たる人が、その仕事でもっと工夫をして、作業効率を上げることにより、スキルも上がり、給料もアップできるという方向性を指示して上げることで、仕事に対するモチベーションを持たせるべきである。
エンジニア集団においては、会社で行っているエンジニアリング作業は、あくまで仕事という領域の作業で、個人がモチベーションがあがる作業をできる事を望むメンバーの声も数多く聞いてきた。
プログラマーの多くが、プログラム言語を覚えた原因が「ゲームが作りたいから」という理由が多い事もあり、仕事以外であれば「ゲームが作りたい」と考えている従業員を多く見かける。
そして、これはゲーム会社でも同じような思考に陥っていて、実際にゲームを作っているにも関わらず、会社で作っているゲームはいわゆるビジネスゲームプログラムで、自分の本当に好きなジャンルのゲームを作ることがモチベーションを上げる事だとほざくのである。
僕の経験では、こうした発言をする人は、おそらく好きなことを好きなだけやってもいいと放置しても、好きなことを行うことに対してモチベーションが上がることは無く、今やっていることでモチベーションを下げることに執着してしまう事が常であることに気がつく。
良いマネジメントとは、良いモチベーションを提供出来る事
世の中に沢山のマネジメント教科書のような書籍が出ているが、どれも良いことを書いているにも関わらず、マネジメントをきちんと行えている人って非常に少ない印象がある。
会社によっては、マネジメントは部下の承認に対してハンコを付くという事を仕事と考えているメンバーもいるぐらい、マネジメントって日本では仕事として認識しづらい役職ではないかと思われる。
リーダーとマネージャーの違いを明確に分けている企業も少ない印象だが、テレビに出ている芸能人のマネージャーは、芸能人のお世話役という印象も少なくない。
実際には、マネジメントは、その人に付随するメンバーがモチベーションを上げられるように色々なサポートや指導を行う事を生業とするのが正解ではないかと思われる。
重要なのは、そうしたマネジメントを受けるメンバーが、モチベーションを上げてもらう姿勢になっていると絶対にモチベーションなど上がるわけがない。
ここでの理想は、メンバーとマネージャーは縦社会になっていて、マネージャーの部下がメンバーになっている事で、指導しやすくなり、メンバーもマネージャーにたいして従事しやすくなると思われる。
間違ったマネジメント
実際にマネジメントを行う時に、縦社会ができていても、間違ったマネジメントをしていては、メンバーの士気が上がらないどころか、組織においても癌となるくらい、悪いメンバーが誕生してしまう可能性もある事を認識しなければいけない。
僕の知っている悪い例としては、部下のモチベーションを上げるために、目の前に餌を与え続けてしまうマネージャーがそれにあたる。
具体的には、インセンティブという金や、会社の経費でモチベーションアップという名義での仕事に関係のないモノを購入することで、部下のモチベーションを上げようとする上司が、麻薬と同じように悪循環に手を出していることに気がつくべきなのである。
こうした餌を与えられたメンバーは、次もその餌が無いとそれ以上のモチベーションは沸かなく成り、人としてモチベーションの感覚がおかしくなってしまう可能性がある事を認識するようにしよう。
人事部門の人がよく言われる事として、モチベーションを金で解決すると、瞬間的にモチベーションは上がるかもしれないが、かなり短い期間でそれが当たり前となり、またモチベーションが低くなり、悪い思考が復活する。金は本当に麻薬と同じで、クセにもなるし、そこから逃れることが難しくなる劇薬なのだそうです。
年齢とスキルに応じた給与を与えられることは、非常に人として重要なポイントだったんですね。
正しいモチベーションを与えるためには
部活などのチームや、会社、組織、などにおいて、正しいモチベーションというのは、
チームモチベーション
上司に関して言えば、チーム内全員が同じポイントでモチベーションを持てることが大事という事です。
個別に違ったモチベーションを持つという事は、管理が大変というだけではなく、ゴールした時に、人によりポイントが違った達成感が生まれ、チームとしては、まとまりがない事は誰が考えてもよく分かる。
是非、チームの目標をセットし、ソレに対して、ゴールした時にどういう状態になっていたいかというイメージをチーム内全員がいい姿で目指せる事をモチベーションとして、その為に自分は何をすべきかという提案がされ、チーム内で何が足りていないかを互いに議論、指摘でき、低いゴールの場合は、全員で残念がれるという体制を作ることでしょう。
個人モチベーション
ちなみに、個人でのモチベーションの高め方としては、チームの目標が達成された場合に自分はどういう風にスキルアップできているかがイメージできるかどうかでしょう。
その際に自己利益のみ考えている姿は、決して悪いとは言わないが、できれば、チームの他のメンバーも同じ利益が得られることを考えることが、チーム存続にも繋がるし、チームワーク活性化に繋がると思われます。
個別としては、是非、自分の集中力が発揮できるポイントを考え、それを伸ばせる環境作りの為にどうなればいいかを考えるようにしましょう。
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