恒例の自宅NAS構築作業を行いました。
クラウドサービスを利用するのはもちろんですが、デジタル人間である自分としては、とてもじゃないけどランニング費用で賄えるようなボリュームではないので、自力でストレージ管理をするようにしています。
ちなみに、前回は8TBをRaid-1で安全運転しています。
自宅の部屋が散らかっているのと同様に、ドライブ内のデータも散らかっているので、ストレージ入れ替えのタイミングでの整理が重要な作業です。
前回の8TiB容量が87%ほどの利用になってきたので、今回はその倍の容量であと2年ぐらい持たせたいと思います。
というのも、今現在14TBというHDDも販売されていますが、まだまだ気軽に購入できるような金額ではないので、現時点でのコスパを考えて8TBを選択肢、今回は前回のRaid-1よりも、「Raid0 + Raid-1」の構成である「Raid-10」を構築してみたいと思います。
スペック的には、Raid1の2倍の速度、2倍の容量になる想定です。
環境
今回は以下のような環境で構築を行います。
Debian 8
8TBのHDD4台 (sdc , sdd , sde , sdf)
partedインストール
fdiskでは2TiBまでしか対応していないため、partedをインストール。
$ apt-get install parted
ダイアログが出てきますが、特殊な環境でなければ、そのままスルーで登録完了できます。
4台それぞれのパーティション作成
パーティション状態を確認
$ parted -l
Model: ST8000DM 004-2CX188 (scsi)
Disk /dev/sdc: 8002GB
Sector size (logical/physical): 512B/4096B
Partition Table:
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
Model: ST8000DM 004-2CX188 (scsi)
Disk /dev/sdd: 8002GB
Sector size (logical/physical): 512B/4096B
Partition Table:
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
Model: ST8000DM 004-2CX188 (scsi)
Disk /dev/sde: 8002GB
Sector size (logical/physical): 512B/4096B
Partition Table:
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
Model: ST8000DM 004-2CX188 (scsi)
Disk /dev/sdf: 8002GB
Sector size (logical/physical): 512B/4096B
Partition Table:
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
ディスク設定開始
$ parted /dev/sdc
ラベルを新規作成
$ (parted) mklabel gpt
パーティションを作成
$ (parted) mkpart
$ name : primary
$ type : ext4
$ start : 0
$ end : 8002GB
他の3台に切り替えて同じ設定
$ (parted) select /dev/sdd
sdd , sde , sefを切り替えて同じ手順で設定を完了します。
簡易フォーマット
4台のHDDをフォーマット。
$ mkfs -t ext4 /dev/sdc
$ mkfs -t ext4 /dev/sdd
$ mkfs -t ext4 /dev/sde
$ mkfs -t ext4 /dev/sdf
そして、再確認
$ parted -l
Model: ST8000DM 004-2CX188 (scsi)
Disk /dev/sdc: 8002GB
Sector size (logical/physical): 512B/4096B
Partition Table: gpt
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
1 17.4kB 8002GB 8002GB ext4 primary
Model: ST8000DM 004-2CX188 (scsi)
Disk /dev/sdd: 8002GB
Sector size (logical/physical): 512B/4096B
Partition Table: gpt
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
1 17.4kB 8002GB 8002GB ext4 primary
Model: ST8000DM 004-2CX188 (scsi)
Disk /dev/sde: 8002GB
Sector size (logical/physical): 512B/4096B
Partition Table: gpt
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
1 17.4kB 8002GB 8002GB ext4 primary
Model: ST8000DM 004-2CX188 (scsi)
Disk /dev/sdf: 8002GB
Sector size (logical/physical): 512B/4096B
Partition Table: gpt
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
1 17.4kB 8002GB 8002GB ext4 primary
Raid10構築
HDDの事前設定が完了したら、いよいよRaid構築です。
Raid10登録
$ mdadm --create /dev/md0 -v --raid-devices=4 --level=raid10 /dev/sdc /dev/sdd /dev/sde /dev/sdf
容量の兼ね合いで10分ほど時間がかかりました。
すぐに完了しないので、操作を急がないようにしましょう。
Raidドライブをマウント
$ mount -t ext4 /dev/md0 /mnt/raid10
Raid10フォーマット
$ mkfs -t ext4 /dev/md0
TBクラスになると、恐ろしいぐらいの時間がかかります。
覚悟して実行しましょう。
進捗を確認
$ cat /proc/mdstat
Personalities : [raid10]
md0 : active raid10 sdf1[3] sde1[2] sdd1[1] sdc1[0]
15627790336 blocks super 1.2 512K chunks 2 near-copies [4/4] [UUUU]
[>....................] resync = 3.3% (531291520/15627790336) finish=17244.7min speed=14589K/sec
bitmap: 114/117 pages [456KB], 65536KB chunk
unused devices: <none>
ちなみに、僕の環境で28000分という風にでました・・・orz
毎回コマンドを叩くのが面倒くさい方は、リアルタイム監視
$ watch -n 1 "cat /proc/mdstat"
フォーマットがとにかく時間が掛かってしまうので、急ぎで即日対応するようなスケジュールではなく、しっかりと事前に時間確保して行いましょう。
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