自分は、中学高校時代に、本当に勉強が嫌いで、ゲームや絵を描くことが好きだったため、そうした自分の楽しいと思えることを将来の仕事にしたいと考えて成人したのですが、
成人する前に、学校の教科書も含めて、学べる事をもっと学んでおけば良かったと、社会人になってから初めて気が付きました。
それぞれの科目の話を会社の同僚としても、自分の知識の無さが予定してしまいますし、世の中のニュースや出来事に対しても興味が無かったため、普通の話をしても友達との知識量の差で、全く話にならないこともありました。
若い頃は、そうした友達と一緒にいるのが面白くないと感じて、距離をとるように、無意識にしていたのですが、人は学べる時に学べる姿勢を持てることが非常に重要なスキルである事を改めて認識しました。
学べる人と学べない人の違い
当たり前ですが、学べる人の方が知識量は多いことは分かりますが、多くの学べない人というのは、「学ぶ姿勢」が持てていません。
これは、親や先生や友達なども含めた、自分以外の他人が植え付けてくれるものではなく、自分で身につける人生における教養であると考えられます。
学べない人というのは、学びに対しての欲求が低く、過去の自分の様に、自分が楽しいという感情でしかモチベーションが上がらないタイプでした。
好きなことは進んでやるけど、苦手なことや辛いことはなるべくやりたくないと考えるのは、普通の人の心理ですが、この感覚が「学べる人」と「学べない人」で大きく違っているのが分かります。
学べない人の特徴
プログラムやIT技術を人に教える機会が多い僕の体験談として、教わっている側の生徒が、ちゃんと学べているかどうかは、非常に気になるところです。
実際に、学べている生徒と学べていない生徒を思い返してみると、学べている生徒は、教えたことに対しての質問が多く、会話をした時にすごくするどい視点での聞き方をしてくる一方、学べない人は、質問がほぼ無いという状態があります。
なんでもかんでも質問をするのがいいという訳ではなく、学んでいる人というのは、「もしも少し変わったことが起こったら結果はどうなるんだろう???」という疑問が頭をよぎるし、それに対しての答えを知りたがります。
学べない人はモチベーションが低いだけでなく、こうした好奇心自体が非常に低い状態にあるんですね。
企業で面接を行っている時に、「会社に対して何か質問はありますか?」と聞かれることがありますが、質問の質に関してその人の本気度のような本質を見抜こうとしています。
求職者にとっては、非常にいいチャンスを与えられた状態なんですが、「質問はとくにありません」と言ってしまう人って意外と少なくありません。
面接官は、その聞き慣れたキーワードを聞くと、迷わず強化シートに「×」印を記入している事を、分かっているんでしょうか?
プログラム言語を教えていると気に、節目節目で、わからないことは無いか?と聞くと「分からない事が何か分からない」という脳味噌がいっぱいいっぱいになっている感じを醸し出している生徒がいます。
これを踏まえて考えると、自分が何を知っていて何を知らないのかを理解するというのは、非常に重要な学びの一歩だと考えられます。
自分の分からないことを素直に人に聴くことができるのが、非常にいい質問につながるのですが、自分が分からないことが分かっていない人は、聞き方すら分からないという学びのレベル感が露呈してしまうんですね。
学べる人のメリット
当たり前ですが、学べる人というのは、知識量が増えてくるし、人との会話も流暢になります。
一方、学べない人は、自分が分からない事に大しては、未知数の為、会話に加わることも無ければ、それに関連する事柄にはなるべく関連しないようにしたくなりがちです。
この事を考えると、学べる人というのは、友達も多く、趣味も多い特徴があり、学べない人というのは、少人数の決まった友達と、同じ様な事柄を繰り返し行なう傾向があります。
たくさんの友達がいると付き合いが面倒くさいと考える人もいますが、SNSの人数が他の人と桁違いな人を見ると、やはり学びのスタンスが半端なく高い人というのが伺えます。
そして、そうした意見の合う知人が多いと、自分が困った時に、質問ができる相手や、助けてくれる友達が多くいる状態になる、いわゆる人生の保険を手に入れているような状態になりますね。
学ぶ事での知識量の差は反比例する
実際に、毎日何かしらを学んでいる人と、同じ生活を繰り返している人とでは、知識量がどんどん差がついていく事は誰が考えても理解できますが、学べない人が、その後学び始めても、スタートダッシュの早い人を追い抜けないという事も理解すると、いかに若い頃に学びのスタンスを身につけるかでその先の人生が大きく変わると言っても過言ではありません。
更に、学んでいる人は、学んだ分自己成長もするし、知識量も増えるワケですが、取得した知識からそれまでのジャンルも拡大して行き、知識の器は雪だるま式に膨らんでいく状態になります。
こうした人の特徴として、口癖で「やりたい事が山のようにある」という事を声に出して言っているのをよく聞きます。
経営している人などであれば「自分の興したいビジネスがありすぎて忙しい」だの、「やりたいジャンルがどれも全く違っているので、別会社をたくさん作っている」などのマルチタスク且つ、膨大な作業量をどんどんこなしていくスーパーマンのような人もいます。
失敗を恐れない学び方
詭弁にも聞こえる「失敗を恐れない」という言葉ですが、誰しもが失敗を恐れるのは、失敗することでその後に自分に降りかかる痛手が嫌なために、痛手を受けるぐらいならそんな失敗をしない方が得策と考える事は、人としては自然な思考であるとも言えます。
しかし、失敗から人は大きく成長できる、スーパーサイヤ人のような特性を持っている為、同じ事柄を10回反復勉強するぐらいなら、その事柄で大きく1回失敗した方が、確実に定着記憶にもなる成長が行なえます。
失敗を恐れない事は実は非常に難しいので、恐れなくすることはもしかすると不可能かもしれません。
重要なのは失敗したときに、それを周囲がフォローしてくれる環境があるかどうか、また失敗を咎める人と同時にそれを許容してくれる器の大きな自分の上司や先輩などが存在するかが重要な要素になります。
わざと失敗する人はいませんが、「失敗をするからやらない」という思考よりは、「失敗をしてもなんとかなる」という人の方がより学べるという事になります。
ここまで聞いても学べない人
僕の周囲には「ポンコツ」と呼ばれる人がたくさんいます。
人のことを悪く言うつもりはないのですが、とある会社の優秀なエンジニアですが、僕の評価では学びに関して「ポンコツ」という人もいれば、新卒社員の若手でがんばりやさんの学び上手で、エンジニア職ではないのですが、プログラムを教えると伸び率が半端無い人もいます。
人から「学べない」というレッテルを無意識に貼られてしまうと、その人は人から何も教えてもらえなくなります。
人は、自分の知らない知識を人から教えてもらう反対に、自分しか知らない知識を相手に教えるというこの双方向でコミュニケーションが潤滑され、それらの行為には、信頼関係が深くなる上、お互いに幸福感を感じるようにもなります。
お金持ちが私立学校に子供を入学させたがるのは、こうした学ぶ、教える環境が、一般の学校などに比べて極めて高くあるからという事も、知る人ぞ知る事実なのですが、社会に出ると、会社がそういう環境にあるかどうかでその人の人生が決まってしまうと言っても過言ではありません。
さて、あなたの環境は、学び、教える環境になっているでしょうか?
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