アイデアブレスト会議を活性化させる方法

2019/07/17

学習

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僕の会社では、受託開発は受け付けていません。それは、決まりきった仕様書を元にプログラミングを進めるという作業が個人的に全く面白みがなく、工場生産のような作業に感じて、もっと制作意欲の湧く作業を求めてそうしています。 ただし、たまに泣きつかれたり、土下座レベルで頼み込まれる事もあり、人となりで判断して対応するようにしています。 では、受託開発を請け負っていない開発ってどういったモノがあるのかというと、多くの場合は、自社に開発できるスキルを持った人がいなくて、アイデアがあり、いち早く製品化したいと考えている企業の人と話をして、「おもしろい!」と感じるもの「将来的に飛躍する可能性のあるビジネス」に対して商品コンセプトから打ち合わせをして、まるっと作ってあげるのが一連の流れです。 ちなみに、通常の開発受託会社に頼むと全くのゼロから開発の場合は3人月から6人月ほどの要求をされることがほとんどですが、僕の場合は、全てのおいて1ヶ月で作り上げて起動開始するようにしているので、コスト的にもかなりお得であると、評価をいただいています。 ただ、毎回個人的に感じる問題点があり、ブログにまとめておきたいと思います。

ITリテラシーの低い人が考えるアイデアはレベルが低いことが多い

僕の会社では、月に2〜3件ほどの問い合わせをもらうのですが、話を聞いてみるともうすでに存在するサービスと全く同じ仕組みとセールスポイントで有ることが多く、そうした事前調査をせずに会社内で盛り上がったアイデアをそのままサービスにしようとするケースは少なくありません。 また、肝心のマネタイズポイントが全く見えておらず、単純に「こういうサービスあったら便利じゃない?」とか「絶対色んな人が使うはず」という論理的思考と真逆の発想で物事を決めているケースもあります。 こうした場合は、開発に入る前、開発依頼を受ける前に「アイデアブレスト」をして、サービスとしてちゃんと成り立つことができるかどうかを技術視点で打ち合わせしてあげます。 多くの会社は社内にエンジニアがいないため、この作業で目からうろこが落ちる事があり、結局サービスを作っても仕方がないと諦める人もいますが、ここで重要な視点は、他社で全く同じサービスが展開されていても、優位性の高いサービスを作れば十分に勝負できる価値はあるのですが、ここであきらめる企業であれば、そのごのマネタイズも今後師を入れてやらないことが多いので、僕の方でふるいにかけているポイントでもあります。

技術的に可能かどうか

さらに、技術者が社内にいないということは、世の中的にどういった技術が可能で、不可能なのか、研究開発をしなければいけないポイントはどのへんなのか?また研究にかかるコストなどが全く理解できておらず、下手すればドラえもんの道具を作ってもらいたいというオーダーを受ける羽目になるケースもあります。 AIは魔法の道具として認識しているのが世の中的な一般見解ですが、人間が出来ることはAIも出来ると勘違いしているのもまた事実かもしれません。 機械学習をAIにさせるということは、どういった学習をさせるかを計画たてて、そこから人月を掛けて育てていかないと行けないのですが、技術のわからない人は開発をすれば、人間と同じ脳みそを持ったAIが作られると思っているようです。 怖いですね。簡単にターミネーターが作れるという思想ですね・・・(いいすぎかも・・・) そして、最も重要なのは、技術的に可能でも、他社に特許を取られているなどの知財的認識が無い場合は、知らずにサービスを開発して、公開してしまうととんでもない損害を被ることにもありえません。 そうした重要な件も含めてアイデアブレストしてあげて、ちゃんと本腰が入れられるかどうかを確かめるようにしています。

アイデアブレストについて

僕の行っている「アイデアブレスト」というのは、会社の新商品を考えるときなど行われるソレと全く同じと考えてもらって構いません。 様々な会社でサービスアイデアや、商品案を従業員からひねり出す時に行われる「アイデアブレスト」ですが、このブレスト会議に参加している人が10人いても20人いても、全く意味がなく、多くの場合は、司会進行している1人またはその他2〜3人ほどのトークショーになっていて、その他の人は「良い」か「悪い」かのジャッジをするだけの役割になっているケースが多いようです。 一般的な会議でも、「自分事」として参加できなければ会議の意味が無いというものなのに、こうしたアイデア会議は、アイデアを持ってない人は全くの他人事会議になってしまうという事が分かります。 では「アイデア会議」をすると言って「アイデア」を持ち寄らない体制はどうなのかというと、その場でお題を聞いてひねり出すアイデアで会議に参加しようと考えているのがほとんどのようです。 アイデアと言っても事前にどういったモノを用意すれば良いのか、そもそも、会議に参加する人のアイデアに対するレベル感により、「アイデアを出しても無駄」という思考になるケースもあるようです。 ここで一つ考えたいのは、アイデア会議は、2つの特性があり、「アイデアを数多く生み出す」事と、「アイデアを一つに絞り込む」という2面性があり、そのどちらなのかを事前に決めていないとこうした自体になってしまうので、お気をつけください。

あとがき

さらに重要なのは、最終的に出てきた数多いアイデアを1つに絞り込む作業が、民主的という理由で多数決をとるというアイデア会議は最悪です。 民主政は何の論理性もなく、言い方が悪いですが、ポンコツが多い参加者の会議の場合、ちゃんとした論理的結果が得られなく、会議の意味が無いという自体になりかねません。 ここでの正解は、一番多い挙手を獲得した案が採用という幼稚園児みたいな採決方法ではなく、ちゃんとした責任者がコレ!という1つを拾い上げるのがよろしいでしょう。 これができない企業はやはり論理思考とは程遠いので、座談会のようなアイデアブレストを延々続けてしまうんでしょうね。

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