世の中は起業ブームのようです。
若年層からシニア層まで、どの世代でも同じぐらいの比率で起業をする人が増えているという事のようですが、若年層はほぼIT企業を立ち上げているのに対して、シニア層などはITが苦手な人も多く、デジタル化の世の中に苦労している人も少なくないようです。
また、僕の周辺でも多い層として、「主婦層」というのがあり、女性で子育てをしながら企業をするというスタイルの人も増えてきているようです。
なんとなく想像できるのは、共働きが増えているという事と比例して企業に務めるのではなく、事業を立ち上げるというパターンなのでしょうね。
人手不足の裏返し
HR系のサービスが増えてきているというのは、転職活動を行っている人が多いという事にもリンクしていますが、「働き方改革」による「副業」の増加(スタンダード?)も一人一職という時代では無くなってきているのかもしれませんね。
もちろん、起業する場合も、週末ビジネスとして、副業用の会社を立ち上げる人も増えているのかもしれません。
一昔前であれば、副業と言えば、コンビニや警備会社などの労働集約系ばかりのイメージでしたが、今どきはネット販売をやるケースも多いんでしょうね。
世の中の企業が「人手不足」と言っているのは、会社を辞めて企業をする人が増えている裏返しなのかもしれませんね。
でもそうしたら人材紹介会社なども成り立たないように思えますが、新しい会社が出来た時は、人材紹介会社はビジネスチャンスになっているという事も容易に想像できます。
ITに強いと経費が抑えられる
1円から会社が起業できるため、ビジネスがしたいと考えたらすぐにでも行動に移せるのが現代のビジネスの現状ですが、実際には会社の登記などに15万円かかるし、経理業務や納税のために税理士との顧問契約を行ったり、知財管理の為に弁護士、弁理士などとのやり取りも発生するケースもあります。
意外と起業する時にみなさんが悩まれているのが、ホームページの制作のようで、これもどのくらい安く立ち上げられたかという話もよく聞きます。
当たり前ですが自分でホームページが作れる人は、ホームページ制作費用は、自分の工数だけで完了できるため実質0円で行うことも可能です。(サーバーレンタル(運用)費用などはどうしても発生してしまいますが・・・)
経理業務も自分でやって納税までできるのであれば、顧問契約なども必要ないし、特許取得なども自分で書類を書いて特許庁に提出するツワモノも意外と少なくないようですね。
起業セミナーなどに行くと、「餅は餅屋」という言葉とともに、「専門業者に任せてしまいましょう」と言われてコストを気にする人も多いと思いますが、確かにプロに任せたほうが、成果物の品質は大きく変わってくる事は間違いないでしょう。
ただし、今の時代、ITに弱いまま、各種を専門家に任せっぱなしというわけには行かないことのほうが多くなってきています。
それぞれの担当者との連絡は、メールやチャットなどで行うことが多いし、そもそも経理や特許資料の作成にはパソコンを使わざるを得ない状況です。
エクセルやワードが使えなければ話にならないですし、ホームーページを自分でホームメイドしたいのであれば、HTMLタグぐらいは最低でも学習しなければいけないでしょう。
何故ホームページが必要なのか?
何となく簡単に考えがちなホームページですが、インバウンドマーケティングとして重要な営業窓口になる要素を知らずに「ホームページ」を作ろうとしている起業家も少なくないようです。
周囲の起業仲間と話をして「SNSマーケティング」や「メールマーケティング」などの言葉と簡単なやり方を覚えて、自分のビジネスでもそれをやりたいと安易に考えがちで、実際にファイスブックやツイッターアカウントを取得していざ実行してみるが、そもそも日記を書き続けているようなルーティンを持っていない人であれば、1週間も継続することができないでしょう。
何よりIT用語の嵐に頭がパニックになって「自分には無理!!!」とサジを投げてしまう人も少なくないようです。
実はこういうWEBマーケティングを始める場合には、ちゃんとしたシナリオ作りから、自社ホームページでの戦略構想が重要になってくることから理解しなければいけません。
重要なWEBシナリオ
実際には
1. フェイスブックやツイッターで集客を増やして、
2. ホームページで商品宣伝を行って、
3. 決済機能を持っているカートサービスで販売を行う
という流れで進めるというところまでは分かっていますが、ここで抜けているのは、「ユーザーの導線がちゃんと設計されているか」という事です。
具体的には、上記の作業を実際に行えるようにしたとして、SNSで集客を行ってホームページに来客しても、そこから購入まで行えるための対策は何も行えていない人がほとんどのようです。
多くの人がSNSアカウントを作って、情報発信を行ったり、フォロワー数を増やすという事しか認識しておらず、「ペルソナ」を意識していても、ホームページに来た人が、分かりやすく商品を購入完了してくれる整備ができていないと、買いたいと思っても買えないという現状があることに気がついていない場合が多いんですね。
実際には、カートシステムなども、手数料などを考えると結果的にPaypalなどでサクッと作ってしまったほうが手数料が安くなる場合もあるので、複雑なカートシステムを使うよりは、自社ホームページにカートシステムを作ってしまったほうが安くなるし利益率が高くなる可能性もあります。
失敗しがちなパターンとしては、WEBシナリオを安易に作ってしまう場合と、WEB全体をちゃんと管理できていない(それぞれを担当サービスとして分割してしまう)事で、支離滅裂になってしまう可能性も高いようです。
今回はWEBマーケティングのノウハウは記述しませんが、ここはしっかりとノウハウを知っておかないと行けないでしょうね。
自分でどこまでできるの?
多くの起業家が、経費を安くしたいと考えるのは当たり前ですが、ホームページが作りたければ、HTMLやCSSだけの知識ではなく、サーバーやインフラ、ネットワークなどの知識もある程度は必要になるし、CGIのようなプログラミングも行えないとカートシステムなどの構築は他人任せでしかできなくなります。
ホームページのデザインに拘りたくてUXなどをデザインしたければJavascriptを使えないと話にならないのですが、実際にはこうしたITの事が分かる人が周囲にいるかどうかも大きなポイントになるようです。
自分がわからない時に、詳しい人に聞けるという状況を持てる人は非常にビジネススピードも早くすることが可能でしょうね。
もちろん、IT顧問という立ち位置の人と契約をするのも有りかもしれませんが、IT知識をきちんと勉強していくスタイルは持たなければいけません。
ITに詳しい人は全員同じスタイルかと言うとそうではなく、金をむしり取るSEO対応業者(一部の悪徳業者の事)のような、高額な費用がかかるのに成果が皆無のような場合も少なくないようです。
しっかり自分でITの事、自分に近づいてくる人を、見極める力も必要なのかもしれませんね。
とりあえず、この記事を読んで不安を覚えた経営者の方がいたら、お気軽にお声がけくださいませ。
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