
ITに困っている企業に対して、技術コンサルティングを行うビジネスを行っている会社は最近多くなってきている印象があります。
セミナーなどで知り合った人と名刺交換すると「コンサルティング」と書いている人は、非常にスマートな印象で、発言も非常に筋が通っている人が多いのですが、
僕が個人的に感じるのは、「コンサルティング」をメインに行っている会社は技術力を持っていない会社として見てしまいます。
何故なら技術力がある会社は、モノを作っていて、コンサルティングを主にするビジネスを行わないからですね。
なのに、面と向かっては言わないですが、名刺にコンサルティングと書かれていると個人的に肌の合わない人として距離を置くようにしています。
技術コンサル人材紹介の実態
そして、こうしたコンサルティングができるクラスのエンジニアを業務委託と称してレンタルする業務を行っている某S社などは2社ほどクライアントさんとお付き合いした経験があるのですが、
このS社は、まだ新しいビジネス展開しているのですが、とんでもない悪徳業者のようにも思えてきて、少し調査をしてみたところ、付き合ってはいけないとんでもない企業だということが発覚しました。
「プロ人材シェアリング」という名目でホームページでも宣伝していて、フルタイムでなくても活用できるという今どきなビジネスモデルのように思えますが、実態は、フリーランスエンジニアをS社の都合のいい契約を結ぶだけの粗悪なモデルで、僕の知っている限り、企業側は1度使ったら二度と利用しなくなる継続性の低いモデルになっているようです。
また、派遣されるエンジニアも管理体制が非常に粗悪なS社に対して憤りを感じている人も多く、ネット上の評価とは裏腹に、ネガティブな意見を大量に耳にしてしまいました。
1週間に2時間から利用可能という事ですが、料金で言うと、1日2時間で10万円というプライスがセットされていて、これがエンジニア原価50%で行われているという実態も、クライアント企業側もエンジニア側にも告知されずに、何も行わない管理体制で50%もの暴利を貪りとる非常に恐ろしい企業である事が分かり、恐らく数年後にはこの企業は衰退しているという事が手に取るように分かりました。
実際に僕の知っている営業担当の人が、入社してすぐに退社するという事態も見聞きして、改めて確信を持てましたね。
個人的には、このS社のビジネスの片棒を担いでいたかと思うと非常に心苦しい心境です。
営業担当の一言で疑問が浮かんだ・・・
このS社は、ITALIAN企業に対して技術コンサルを提供する営業をしているのですが、その営業担当や社内には、技術者はおらず、技術がわからずに営業を行っているのが実態なのですが、ここに目をつけたエンジニアを営業同行させて直接技術対話を行いそのまま契約につなぎこむのがこの会社の手口のようで、
目をつけられたエンジニアは、営業活動に参加させられるがその対価は一切支払われず、エンジニア側には「企業面談」と称しているという事のようです。
僕が何度か動向した時にその営業マンに対して社交辞令で「大変ですね」と言ったところ、その営業マンは人がいいのか「エンジニアさんの方が、大変ですよ、この後企業訪問して動くことになりますから・・・」と本音を言ってくれて、自分たちが契約さえ結んでしまえば、何もしなくても収入を得られるサブスクリプションモデルである気楽さを口にしてしまっていたんですね。
この時点でピンときてこの会社とは付き合わないほうが懸命と感じた瞬間だったのですが、エンジニアを餌にしてIT企業を食い物にしているという構図が確定した瞬間でした。
粗悪な契約について
このS社の契約は、クライアント企業には半年の契約で行うのですが、エンジニアには1年契約を強いてきます。
ただし企業が半年で契約打ち切りになると1年分の補填がされるわけではないので、エンジニア側に対して保険のつもりで1年という契約を行っているようですが、企業に合わせた契約にするのがSESの基本のはずなのにかなりブラックな契約形態で有ることがこの点でも理解できました。
利益も暴利な50%というのも驚きですが、通常の紹介会社は35%ぐらいで有ることを考えたら、その実態をしらない企業にとっては高額なSESという印象も仕方がないかもしれませんね。
エンジニアも企業側の料金を知らないので、自分のもらっている手取り分の働きをすれば問題ないと考えがちですが、実際はその2倍もの金額を支払っている企業からすると、とてもじゃないけど物足りなさを感じても仕方がないかもしれませんね。
副業が盛んになってくる時代
「働き方改革」として「副業」をする人が増えてきている実態が、色々な調査から明らかになってきていますが、僕の知り合いの大手企業CTOが、「エンジニアは副業をしたがっている」という話をしてくれました。
今やブラック企業というレッテルを張られることを恐れている企業側は、残業をさせることがネガティブなため、時間外にはオフィスの電気を切って、実質営業時間内しか活動しないようにしている企業が増えてきているようです。
大手企業であればあるほどこの傾向が強く、中の人は、残業代などが一切無くなる事を考えると、アフター5がまるっきり空いてしまい、他の仕事を入れて小銭を稼ぎたいと考えているエンジニアが意外と多いという事実が見えてきました。
人材不足と言っている企業に反して、副業を従っているサラリーマンエンジニアが多いという事実も政府は認識出来ていないんでしょうね。
これをマッチングできるだけでも、S社よりもいいモデルでのビジネスができるかもしれませんね。
IT活用と合わせてこうした働き方改革事態も今後大きく変わっていくことが今回の調査からも分かってきました。
もはや企業に務めるというスタイルの働き方も、フリーランスが当たり前の時代は目前なのかもしれませんね。
企業に頼るサラリーマンエンジニアではなく、自己責任で行い、全てを自分でコントロールできるエンジニアが生き残っていく時代になりつつありますね。
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