これまで上場会社2社に勤めて来たのに、東証コードをずっと4桁だと思ってたら実は5桁だったというお話。
前職で上場タイミングに立会い、東証の金を鳴らした経験もあるのですが、その際に伝えられた東証コードが4桁で、それをずっと覚えていて、なんの疑いも持っていなかったんですが、ここ最近EDINET(金融庁サイト)のデータを集計する時に、EDINETコードと、証券コードと、法人番号をそれぞれ突合して対照表を作らないといけなかったんですが、
その際に、EDINETコードの一覧リストをダウンロードした時に、中に書かれていた証券コードを見て気がつきました。
EDINETコードの書かれたデータ
とりあえず、気になる人のために、EDINETコードリストのダウンロードページは下記URLから遷移して、手順に沿って操作すると取得できます。
1.
http://disclosure.edinet-fsa.go.jp/にアクセス
2. 画面下部の「EDINETタクソノミ及びコードリスト」リンクをクリック(直リンクはできません)
3. 遷移した先の画面の下部にある「EDINETコードリスト」のCSVアイコンをクリックすると、その日の日付のzipファイルがダウンロードできます。
4. ダウンロードしたzipファイルを解答するとcsvファイルが出て来るので、中を見てみると下記のようなデータが入っています。
ダウンロード実行日
登録件数
EDINETコード (*)
提出者種別
上場区分
連結の有無
資本金
決算日
提出者名
提出者名(英字)
提出者名(ヨミ)
所在地
提出者業種
証券コード (*)
提出者法人番号 (*)
現在9700件ほどの登録データがあるんですが、このうち上場企業は3700件ほどなので、あとは個人登録や、大手だけど未上場会社が登録されているようです。
このデータをどう使うかは、あなた次第・・・
東証コードの桁数確認
上記CSVデータのスクショをみるとわかりますが、証券コードが5桁になっています。
どうやら今まで覚えていた4桁の後ろに"0"が付いている形で、全てのリストの5桁目が"0"になっていることも確認できました。
少し調べるとすぐに説明ページが見つかったんですが、
https://www.jpx.co.jp/glossary/ma/429.html
このページに詳細が書かれていました。
株式銘柄コード(4桁+1桁)
「銘柄コード」とは「証券コード」のことのようですね。
他にも「公社債銘柄コード」というのがあって、それと合わせて「銘柄コード」と呼ぶらしいです。
正確に引用すると、
株式銘柄コードは、<発行体ごとに付番される固有名コード4桁>及び<株券の種類ごとに付番される予備コード1桁>で構成されます。表示上、普通株式は4桁の固有名コードのみを使用(システム処理等の都合で予備コード桁に0を付加して5桁で表示される場合もあるが4桁が正式表示)し、新株や優先株等は予備コードを使用し5桁の表示となります。
この箇所ですね。
どうやら正確には4桁が正式で5桁目は予備コードとしているようです。
混乱のシステム設計
最終的に判断しなければいけないのは、システムで扱う時に正式とされている4桁を使用するのがいいのか、データに記載されている5桁を使用するのがいいのか、どちらにするのが正解なんでしょう???
東証ページを見てみると、上場企業を検索してみると、バッチリ5桁で記載されているではありませんか。
正式が4桁と言っているにも関わらず5桁を表示しているのも、混乱の元と思えそうですが、システム設計する上で、5桁を採用した方がよさそうです。
そして、4桁で受け取った時には、後ろに予備コードの"0"を追加して5桁にする処理を加えることで対応するしかないでしょうね。
5桁のコードはそのまま利用するというので問題ないでしょう。
そもそも、今現在末尾が"0"しか存在しない予備コードっていったい何のための予備なんでしょう?
本音を言うと全く意味のない採番設計のように思えて、今後も使われることが無い領域なのではないでしょいうか?
さらに言うと、今現在3700社存在するデータで正味使えるコードが4桁と考えると9999社分のキャパしかない構造なのはいかがなものだろうか?
きっと10000社目の上場会社に何かが起こりそうですね・・・・何かが・・・
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