[書籍レビュー] コンピュータはなぜ動くのか?

2025/11/19

レビュー

t f B! P L
eyecatch ITの何故シリーズで、大絶賛されていた「コンピュータはなぜ動くのか?」を読破しました。 読みやすい構成で、1日1章を10日ぐらいで読み終えることができたので、久しぶりに、読後感想文をブログに書いておきたいと思います。

レビュー

★★★☆☆
まず、初めに言っておくと、この本が、何故大絶賛されているのか、いささか不思議な感じでした。 書籍を読む技術者レベルで言うと、初心者レベル向けて書いてあるので、 一般的な人が、コンピュータに馴染むために読む本なのかな?と思ったら、 序盤の章で、2進数のマシン語、アセンブリ言語から、CPUのチップ内構造という、まあまあハードな内容が前半に書かれていました。 中級エンジニア向けとして読み進めると、後半は、XMLからのHTMLの説明と、インターネット基礎知識的な内容になるため、 ペルソナがブレているような印象を受けました。 個人的には、参考になった内容は2つぐらいで、あとはほぼ読み飛ばしても問題ない感じが物足りなさを感じてしまいましたね。

この書籍の学びポイント

書籍の要約を個人的意見も交えてポイントを抑えて書いてみます。 これ読んで、読みたくなった人は、是非購読してみましょう。

コンピュータの三大原則

1. コンピュータは、入力、演算、出力を行う機械である。 2. プログラムは、命令とデータの集合体である。 3. コンピュータの都合は、人間の感覚と異なる場合がある。

CPUとアセンブラ

COMET II(基本情報技術者試験で取り上げられる架空のコンピュータ)を使って、CPUの回路図の説明が書かれています。
CPUは0と1の数字(ビット)でしか扱えないため、それらに一番近いプログラム言語のアセンブラをわかりやすく説明。
COMET IIの説明ページ https://www.chiba-fjb.ac.jp/fjb_labo/casl/COMET2spec.html

プログラミングは3種類ある

・順次 ・分岐 ・繰り返し
上記は、プログラムの基本ですが、これが全てと言っても過言ではないですね。

アルゴリズム

「アルゴリズム」を日本語に訳すと「演算法」。 この書籍では、ユークリッドと呼ばれる、最大公約数を求めるアルゴリズムが解説されています。 また、番兵を使った、効率のいいやり方などは、アルゴリズムを理解する最初の一歩としてはわかりやすく書かれています。

データベース

システムでデータを扱う上で、データベースを避けては通れません。 簡単な、SQLの解説と、テーブル構造やリレーションなど基礎的な知識が学べます。

ネットワーク

LAN (Local Area Network)と、WAN ( World Area Network )の構造的理解と、 TCP/IPの基礎的な解説がされています。 ネットワークは、初心者が習うと難しい概念と聞いたことがない単語ばかりで、頭が痛くなり、離脱しがちですが、 基礎的な理解と、簡単なコマンド操作法などが学べます。

XML

HTMLとXMLの誕生話や、W3Cに関するDOMのことが書かれており、インターネットで扱うためのソースコードについて学べます。 SVGなどにも使われているXMLを理解すると、ネットシステムで役に立つことは間違いないでしょう。

SEについて

最後の章は、システムエンジニアの役割と重要性、仕事をする上での心構えや基礎知識を知ることができま・ SEに必要な知識は以下のような内容。
・テクニカルスキル ・コミュニケーションスキル
さらに、テクニカルスキル(技術知識)として、以下が必要とのこと。
・ハードウェア ・ソフトウェア ・ネットワーク ・データベース ・セキュリティ
仕様書などの文章も問題なく書ける必要があり、以下のような文章が挙げられています。

あとがき

書籍では、プログラマー < SE と言う構造で書かれていますが、職業的な内容はあまり参考にならないかもです。 とりあえず、コンピュータって一体何?と言う疑問に対してうまく答えられないと言う人は、この本を読んで、その答えを身につけておくのは、アリですね。 これまでIT技術者を仕事でやってきた人でも、基礎知識として読んでおいてもいいかもしれません。

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