
このタイトルを見て、なんだか物書きの入り口が学べるんじゃ無いかとか、
キャッチコピーの作り方が学べるんじゃ無いかと思いそうですが、
新社会人の1年目の人が読むべき書籍でしたね。
書き物を通じてのコミュニケーションが学べると言った方がわかりやすいかもしれません。
レビュー
★★☆☆☆
正直読み物というよりは、参考本とか辞書的な本でした。
本書の大半が、メールの書き方のテンプレートや、手紙などの(イベント毎の)お決まり文句のフレーズ集なので、
じっくりと読み進めるというよりは、サクサクサブタイトルだけ飛ばして見て進めて、
たとえば年賀状を書く時などに、文章参考にするリファレンスとして使える書籍でした。
なので、読書をするという点では、評価は低い書籍でしたね。
まあ、手元にあっても悪くは無いけど、これ、イザという時に使うだろうか?
という厳し目の印象です。
この書籍の学びポイント
「好感度を高めるモノの書き方のコツ」
冒頭の章のココぐらいが、この書籍の読書ポイントです。
こんなメールや文章で嫌われてしまう事例や、
好感度を高めて仕事をうまく行かせるコツなどが書かれています。
でも内容はサンプルを表示したやっぱりフレーズを使った、OKとNGの比較です。
これはこれでわかりやすいので、文章が描き慣れていない人が読むと参考になるとは思います。
仕事をうまく行かせるコツというのは、正直「あいまいな表現をしない」ということで、
「今日中に仕上げます」とか、「今週中」みたいなあいまい語ではなく、
「18時までに仕上げます」とか、「今週金曜日の営業時間中」みたいな言い方をしないと、事故りますよという内容です。
確かにたまにこういう表現をいまだにやっている人いますが、なんとなく、特定業界の人に多い様な個人的感想が頭に浮かびました。
膨大なフレーズ集
実際に書籍の8割以上を締める辞書的なフレーズ集のタイトルは次の通りです。
- あいさつ、気遣いをする時のフレーズ
- お願い、相談をする時のフレーズ
- 報告、連絡をする時のフレーズ
- お詫び・断る時のフレーズ
- 季節のあいさつフレーズ
-
メールと手紙の基本マナー
今時、手紙を書くってことは、年賀状とか、会社の請求書ぐらいになってしまった実感があるので、
むしろ、年齢が若い人などは、ほぼ皆無なんじゃないでしょうか?
そういう時に、昔の人と今時の人とのギャップを埋めるために、
「コレが礼儀」ということが、ツラツラと書き綴ってありました。
ビジネスメールなんて、ほぼテンプレートだし、
「お世話になっております。」
「よろしくお願いいたします。」
なんて、かしこまった言い方のテンプレート、個人的にはこうした事を礼儀として重きをおいている人とは、
一緒に仕事をしたく無いし、無礼にならない文章がかける方がよっぽどいいと思うんですが、
そうは言っても、こうしたテンプレ化していないと、起こり散らかす年配者なども多数いるらしいので、
コミュニケーション術としての最低限の知識として、一読しておいても悪く無いかもしれませんね。
ちなみに、個人的には、知らないことは一つも書かれていませんでした・・・orz
あとがき
ノリと勢いで買ってしまった書籍ですが、酷評する結果になってしまい、誠に残念です。
この書籍を書いた
平野友朗さんは、
以前セミナーに参加してお名刺交換させてもらった方で、個人的には、毎日配信されているメーリングリストや、数多く登壇しているセミナーなどをよくwatchさせていただいています。
参加したセミナーは、「1%の成長」という非常に面白かった内容だったので感銘を受けたのですが、
この書籍は、おそらく辞書狙いで書いた、作家魂はこもっていない感じで、書籍カサ増しインセ狙いっぽい感じがして、少し残念でした。
でも、平野さんは、本当に好きで彼の書く文章は読みやすくて、自分が毎日書いているブログにもその言い回しなど影響は強く受けています。
読書をするスタイルは人それぞれなので、今回の書籍は、個人的にはあまり面白いとは言えなかったけど、これを面白い、参考になるという方も数多くいると思うので、
気になっている人は手に取ってみてもいいと思いますよ。
ちなみに、現時点のAmazonの評価は星4つです。
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